診療・研究グループ

感染・免疫グループ

外来・病棟診療

スタッフは堤裕幸教授、要藤裕孝講師、鎌崎穂高助教(内分泌グループとの兼務)、竹内孝子診療医、辰巳正純助教、永井和重非常勤講師から成ります。

外来診療では、堤教授が月・水・金曜日の新患(一般外来)を担当し、アレルギー・リウマチ性疾患の患者様は月曜日と水曜日に診療しています。要藤講師は感染症、肝炎などを中心に火・木曜日の新患(一般外来)の患者様の診療を行なっています。毎週水曜日の午後に永井非常勤講師がリウマチ専門外来を担当しています。また、毎週木曜日の午後には辰巳助教が予防接種外来を担当し、通常行なわれる定期・任意予防接種の他、海外渡航に必要なトラベラーズワクチンも接種しております。

入院診療では紹介入院が中心となります。重症感染症や他院でなかなか診断の付かない不明熱などの炎症性疾患患児の紹介を受け、リウマチ性疾患(若年性特発性関節炎、全身性エリテマトーデス、若年性皮膚筋炎など)の診断と治療に当たっています。また消化器系疾患や代謝性疾患なども幅広く診療しています。入院診療には要藤講師、鎌崎助教、竹内診療医、辰巳助教が担当しております。


臨床研究

臨床研究では種々のウイルス感染症に関する研究を行なっています。堤教授は小児の呼吸器感染ウイルスで重要なRSウイルス、アデノウイルス、サイトメガロウイルス、また骨髄移植患者に顕在化するBKウイルスの分子疫学など幅広い分野の研究を田中香織医師と共に継続しております。

永井非常勤講師は1990年に本邦で初めてヒトRSウイルスサブグループB株に対するモノクローナル抗体を作成し、それらの抗体を使って1980−1989年に札幌市内で分離されたRSウイルスサブグループB株の抗原変異を解析しました。それらはRSウイルスの分子疫学研究へと発展し、分離株の遺伝子変異解析を進めました。 Heteroduplex mobility assayを使用したサブグループA分離株の遺伝子解析を行ない(Kuroiwa et al. J Clin Microbiol 42:2048-2053, 2004)、またサブグループB株についての解析途中に、G蛋白遺伝子に60塩基重複した変異株を発見し報告しました(Nagai et al. J Med Virol 74:161-165, 2004)。最近では、自然免疫において重要な役割を担っているToll-like receptors (TLRs)のRSウイルス感染に及ぼす影響について、特にdsRNAを認識するTLR3に着目し研究を続けています。また、平川賢史大学院生は堤教授の指導の下、RSウイルス感染がヒト鼻粘膜上皮細胞のタイト結合に与える影響(hTERT遺伝子導入ヒト鼻粘膜上皮細胞を用いた解析)に関して、微生物学教室および病理学教室と共同で研究を行っています。

要藤講師はヒトパルボウイルスB19についての分子疫学を中心とした研究を行なっています。1996年、ヒトパルボウイルスB19感染が小児期の原因不明の肝炎に関与していることをLancet誌に報告いたしました(Yoto et al. Lancet. 347:868-869, 1996)。また、札幌市におけるヒトパルボウイルスB19ゲノムの変異に関して30年にわたり解析し報告いたしております(Suzuki. et al. J Virol. 83: 10975-10980, 2009)。

共同研究として、本学の衛生学講座(小林宣道教授)と下痢症ウイルス研究を、また公衆衛生学講座(森満教授)と国際医療協力研究をそれぞれ行なっております。