診療・研究グループ

児童精神グループ

児童思春期こころと発達外来

札幌医科大学小児科では昭和37年に精神衛生外来を開設し、昭和60年からは氏家武医師が主導してきました。自閉症や言葉・発達の相談に始まり、時代とともに不登校や心身症、摂食障害などで悩むこどもが増えてきました。また、学習障害、注意欠陥多動障害、高機能自閉症などの軽度発達障害の子ども達をめぐるさまざまな問題が表面化してきたことに伴い、外来受診患者数は増加の一途を辿っています。

このような小児のこころと発達の問題に関するニーズに応えるため、札幌医科大学小児科では、平成19年4月より「児童思春期こころと発達外来」を立ち上げました。

拡充のポイントは大きく2点あります。1つは初診対象年齢を15歳以下から18歳未満に引き上げたこと、もう1つは精神科と連携することにより多角的な診療を可能にしたことです。小児科年齢と内科年齢の狭間、あるいは小児科的診療と精神科的診療の狭間で、どこに受診していいか迷っていた方々にも受診していただきやすいようになったのではないかと思います。

現在、大学専任医師は、須見よし乃(小児科医)、舘農勝(精神科医)、國重美紀(小児科医)です。また、手代木理子、谷内早苗、武山泰久、米田舞、中川桂子の5名の心理士が、心理検査や遊戯療法・カウンセリングなど心理療法を行い、医師と協力してこころの診療にあたっています。

※ 摂食障害は、初診年齢を中学生までとさせていただいています。


対象疾患
  • 発達障害: 広汎性発達障害、注意欠陥多動性障害、学習障害、知的障害など
  • 行動上の問題: 不登校・いじめ・ひきこもりなど
  • 腹痛・頭痛・などの心身症、周期性嘔吐症、過敏性大腸炎、起立性調節障害
  • 摂食障害、気分障害、不安障害
  • 遺尿・頻尿・遺糞など排泄の問題
  • チック、抜毛症
  • 慢性疾患に伴うストレスから生じたこころの問題
  • その他


H19年度〜H21年度のデータ
年間外来患者数 H19年度 2324人 H20年度 3270人 H21年度 3337人
新患数 H19年度 260人 H20年度 273人 H21年度 258人
入院患者数 H19年度 13人 H20年度 20人 H21年度 10人
心理件数
(心理セラピー・心理検査)
H19年度 777件 H20年度 1020件(心理検査300件) H21年度 1174件(心理検査326件)
新患内訳(H21年度) 発達障害(他の精神疾患との重複含む)   50%
 ・広汎性発達障害 40% ・注意欠陥多動障害 4%
不登校(他の精神疾患との重複含む)   28%
 ・広汎性発達障害と不登校の合併 7% ・社交不安障害と不登校の合併 6%
社交不安障害   8%
摂食障害   6%
チック障害   4%