診療・研究グループ

循環器グループ

循環器グループは先天性心疾患、小児の後天性心疾患(心筋疾患、不整脈、川崎病冠動脈障害、その他の炎症性心血管疾患など)を対象とし、札幌医科大学附属病院と北海道立子ども総合医療・療育センターを中心に診療と研究に当たっています。

これまで20年に渡り両施設は車の両輪の如く並列して診療を行っておりましたが、より質の高い小児循環器診療を提供するため、平成17年度より両施設の長所を伸ばし短所を補う形で診療形態の一元化を進めて参りました。平成19年に至り、先天性心疾患の手術・カテーテルインターベンションは道立子ども医療・療育センターで集中して行い、大学附属病院は慢性期に至った患者様の内科的管理を担うべく体制を整えつつあります。平成19年秋には道立子ども医療・療育センターが手稲区に新築移転し、より密接な連携が期待できます。

大学附属病院では平成18年より周産期部において胎児心臓外来を開設し、先天性心疾患の診断を胎児期から積極的に行うことで、出生後の安全な管理を目指しています。新築移転後の道立子ども医療・療育センターでは分娩が可能となり、大学で胎児診断された危急的先天性心疾患児が道立子ども医療・療育センターで出生しより速やかに集中治療を受けることが出来るようになり、治療成績の向上が期待できます。カテーテルインターベンションも道立子ども医療・療育センターに集中することにより、手術室と並列したカテーテル室で麻酔科による全身管理の下、より安全な治療に望むことができます。後天性心疾患においては、大学附属病院で不整脈に対するカテーテルアブレーションを第二内科の不整脈チームと協力し積極的に施行しています。また一昨年には重症拡張型心筋症の小児例に対し左心室補助循環装置を装着し、渡航心臓移植を成功させました。成人期に入った先天性心疾患の慢性的な問題についての管理も大学附属病院で循環器内科、心臓血管外科と協力して行い、その結果を小児の加療にもフィードバックさせています。

両施設合わせた小児循環器領域の年間実績は、心エコー件数が約2500件、心臓カテーテル検査件数約180件、カテーテルインターベンション約50件、トレッドミル心電図約70件、ホルター心電図約150件、心大血管3DCT約50件となっています。これとは別に大学附属病院から全道各地の公的病院(市立釧路、市立室蘭、留萌市立、岩見沢市立、砂川市立、滝川市立、浦河赤十字など)への出張診療を行っています。

こうした診療体制を元に、内外の学会・学術誌に臨床・基礎研究の成果を発表しております。取り分けカテーテルインターベンションの分野では学会賞を平成15、16、17年と連続受賞しています。平成18年に成果を発表した主な学会として日本小児循環器学会(9題)、日本成人先天性心疾患研究会(2題)、日本Pediatric Interventional Cardiology 研究会(7題)などがあります。

スタッフ

札幌医科大学附属病院小児科
助  教 堀田 智仙 平成7年札幌医大卒;国立循環器病センター小児科で研修(平成17~19年)
助  教 早田 航  平成10年札幌医大卒:静岡県立こども病院循環器科で研修(平成19~21年)
北海道立子ども総合医療・療育センター 循環器科
部  長 横澤 正人 昭和60年札幌医大卒
医  長 畠山 欣也 平成2年札幌医大卒;国立循環器病センター小児科で研修(平成13~14年)
医  長 高室 基樹 平成3年札幌医大卒;国立循環器病センター小児科で研修(平成10~12年)
医  長 阿部なお美 平成11年札幌医大卒

この他、市立苫小牧総合病院小児科、NTT東日本札幌病院小児科に循環器グループの医師が勤務し、地域と大学・道立子ども医療・療育センターを結ぶ役割を果たしています。

札幌医大小児科循環器グループに興味をお持ちの学生、研修医の方の見学をお待ちしております。
窓口は札幌医科大学小児科学教室(TEL011-611-2111, FAX011-611-0352)堀田智仙です。E-mailでの連絡はnhori@sapmed.ac.jpまでいつでもお寄せ下さい。