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ホーム > Research  > 塚原智英[骨軟部腫瘍]

Research

准教授

塚原 智英 M.D. Ph.D.

(つかはら ともひで)

学歴

1994年 札幌医科大学医学部卒業
2004年 札幌医科大学医学部大学院修了

海外・国内留学

なし

所属

日本癌学会評議員

主な論文

Autologous CTL response against cancer stem-like cells/cancer-initiating cells of bone malignant fibrous histiocytoma. Kano M, Tsukahara T, Emori M, Murase M, Torigoe T, Kawaguchi S, Wada T, Yamashita T, Sato N. Cancer Sci. 2011 Aug;102(8):1443-7.(PubMed)

Side population cells have the characteristics of cancer stem-like cells/cancer-initiating cells in bone sarcomas. Murase M, Kano M, Tsukahara T, Takahashi A, Torigoe T, Kawaguchi S, Kimura S, Wada T, Uchihashi Y, Kondo T, Yamashita T, Sato N. Br J Cancer. 2009 Oct 20;101(8):1425-32.(PubMed)

HLA-A*0201-restricted CTL epitope of a novel osteosarcoma antigen, papillomavirus binding factor. Tsukahara T, Kawaguchi S, Torigoe T, Takahashi A, Murase M, Kano M, Wada T, Kaya M, Nagoya S, Yamashita T, Sato N. J Transl Med. 2009 Jun 12;7:44.(PubMed)

Identification of human autologous cytotoxic T-lymphocyte-defined osteosarcoma gene that encodes a transcriptional regulator, papillomavirus binding factor. Tsukahara T, Nabeta Y, Kawaguchi S, Ikeda H, Sato Y, Shimozawa K, Ida K, Asanuma H, Hirohashi Y, Torigoe T, Hiraga H, Nagoya S, Wada T, Yamashita T, Sato N. Cancer Res. 2004 Aug 1;64(15):5442-8. (PubMed)

塚原智英

 

骨軟部腫瘍

私たちのチームは,骨・軟部肉腫と免疫療法に重点を置いた研究を1998年から本学整形外科と共同で行っています。主なテーマは臨床試験,癌幹細胞抗原の同定,抗体エンジニアリングによる人工抗体の開発です。

骨肉腫に対するペプチドワクチン療法の開発と臨床試験

新しいヒト骨肉腫の細胞株(OS2000)と同患者末梢血リンパ球からOS2000を特異的に認識して殺傷できる細胞傷害性リンパ球(CTL)のクローンを樹立し,cDNAライブラリ発現クローニング法を用いて骨肉腫抗原PBFとHLA-B55分子拘束性のCTLエピトープを同定しました。自家CTLクローンに認識されるヒト骨肉腫抗原の世界で初めて報告となりました。それからPBFより日本人に多いヒト白血球抗原(HLA)であるHLA-A24およびHLA-A2に提示される抗原ペプチドを設計しました。現在,これらのPBFペプチドを用いた骨肉腫患者に対するペプチドワクチン療法の第I相臨床試験を行っています。

骨軟部肉腫の癌幹細胞抗原の同定

癌幹細胞は自己複製能,分化能,造腫瘍能を持つ細胞とされており,癌幹細胞は化学療法および放射線療法に耐性であり,癌の再発・転移を引き起こすと考えられています。私たちは骨軟部肉腫の癌幹細胞に対する免疫療法を目指して,癌幹細胞の同定と解析をside population 法またはALDEFLUOR法を用いて行っています。そして,骨原発の悪性線維性組織球腫(MFH)細胞株MFH2003に癌幹細胞を含む集団(side population細胞)が検出されました。また類上皮肉腫の細胞株ES-Xに癌幹細胞を含む集団(ALDH陽性細胞)として検出されました。これらの細胞は免疫不全マウス移植モデルにおいて造腫瘍能を示しました。現在,これらの癌幹細胞集団に特異的な抗原分子候補の同定を進めています。

骨肉腫に対する人工抗体の開発

ペプチドワクチンにより,ペプチド特異的CTLはT細胞受容体(TCR)を介して腫瘍表面に発現するHLA分子/ペプチド複合体を認識して,腫瘍を殺傷します。よって腫瘍細胞の表面に標的のHLA/ペプチド複合体が発現していることが必要となります。しかし腫瘍細胞でのHLA/ペプチド複合体の検出極めて困難です。私たちは腫瘍における標的HLA/ペプチド複合体の効率的な検出・定量を目指して HLA/ペプチド複合体に対する特異抗体(ナチュラルエピトープ抗体)の開発を試みています。健常人の末梢血リンパ球より single chain variable fragment(scFv)ファージディスプレイライブラリを構築し,scFvを発現するライブラリファージと抗原を混ぜ合わせて(パニング), HLA/ペプチド複合体に特異的に反応するscFvファージ を分離同定します。得られるナチュラルエピトープ抗体は腫瘍細胞表面のHLA/ペプチド複合体を検出する上で有用であるほか,ナチュラルエピトープ抗体を発現する人工CTLの開発につながると考えています。

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