教室紹介

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教室紹介 当耳鼻咽喉科学講座は 1950年4月、札幌医科大学の開設と同時に、道立女子医専に引き続き浜谷松夫教授、福田栄三助教授のもとで開講されました。臨床面ではアレルギー、めまいや幼児難聴を、研究面では扁桃を中心に行われておりました。1975 年をもって浜谷教授は定年退職され、引き続き形浦昭克教授が1975年から主宰し、1999年3月まで 24年間に現在の教室の基礎を築き、臨床・研究・教育のすべての面において発展させ、名実ともに札幌医科大学臨床部門の柱となっていきました。1999年7月に氷見徹夫教授が就任し、さらなる飛躍を遂げております。

教室紹介 臨床においては、道内耳鼻咽喉科医療の中核として第3次救急も含め道民の期待に応えていけるよう努力しております。専門外来は「扁桃」、「中耳炎」、「頭頸部腫瘍」、「アレルギー」、「難聴」が設けられており、その他、睡眠時無呼吸症候群、めまい、嚥下障害、補聴器など耳鼻咽喉科全般にわたり専門的な診療が行われています。手術内容も時代とともに変遷し、鼻科手術では鼻内内視鏡システム、ナビゲーションシステムを用いた機能的鼻内手術が主流となっています。

 耳科手術では氷見教授を中心として、慢性中耳炎・中耳奇形に対する多数の聴力改善手術が行われています。また、人工内耳挿入術は全国的にも有数の手術症例を誇り、3歳以前の先天難聴に対しても効果を挙げています。さらに形成外科の協力の下、術後QOL向上に配慮しながら微小血管吻合を必要とする遊離再建材料を用いた頭頸部手術も積極的に行っています。

 研究面では、従来の扁桃・鼻アレルギー・中耳炎および頭頸部腫瘍に加え、聴覚中枢などの幅広い領域で臨床に根ざした研究が行われています。生化学的、免疫学的、神経生理学的な手法を駆使して意欲的な研究が行われ、これらの研究成果は多数の学会、研究会および専門誌上に発表され、内外の高い評価を得ています。
 このように、当教室では最先端医療導入を積極的に心がける一方、従来の治療法の積み重ねと改善を加え、道内基幹病院と提携のうえ、道民の皆様へより良い医療を提供することを目指しております。

ご挨拶

札幌医科大学医学部耳鼻咽喉科学教室
教授 氷見 徹夫

札幌医科大学医学部耳鼻咽喉科学教室
教授 氷見 徹夫私ども札幌医科大学医学部耳鼻咽喉科学教室のサイトをご覧いただきありがとうございました。私はこの耳鼻咽喉科学教室を主宰しております氷見(ヒミ)と申します。名前のとおり富山県出身です。
このホームページは医療関係者だけでなく一般の方もご覧になっているのではと思われます。そこで、耳鼻咽喉科学の意外に知られていない点と、私どもの教室の特色を少しだけ紹介させていただきます。
耳鼻咽喉科は名前のとおり「みみ・はな・のど」の病気の診断・治療を行います。すぐに思い浮かぶのが、中耳炎、アレルギー性鼻炎などです。中耳炎は多くの子供さんが罹りますし、花粉症を含むアレルギー性鼻炎は今や国民病であり、耳鼻咽喉科で治療された方も多いのではないでしょうか。

これだけでなく、耳鼻咽喉科は手術を必要とする病気もたくさん診ています。実は耳鼻咽喉科は「専門性の高い外科」として位置づけられています。このため、最近では頭頸部の外科という意味で、広く「耳鼻咽喉科・頭頸部外科」の名称を使う施設もあります。新しい手術手技を用いた癌・腫瘍の手術、鼻・のどの手術、聞こえを回復するための手術、声を良くする手術など、非常に広範囲の手術を行っています。一般的な治療や、聴覚、嚥下、音声の手術・リハビリも行っていますので、耳鼻咽喉科は「内科」「外科」「リハビリ」のすべての性格を持つ診療科なのです。さらに、医学の領域としても「神経学」「感染症学」「免疫アレルギー学」「腫瘍学」などが含まれる幅広い学問です。

私たちの教室は、臨床教育施設として耳鼻咽喉科の専門性の高い優秀な医師を育てることを目的としています。しかし、これだけ広範囲の領域を抱えているため、まずすべてをくまなく診療できる耳鼻咽喉科医を育てなくてはなりません。幸いに、専門医制度が充実しているため、まずこれを目指します。また、耳鼻咽喉科専門医を取得するころには、得意とする分野を選んで「ワンランク上の」専門医を目指すように指導します。具体的には「がん専門医」「聴覚のスペシャリスト」「アレルギー専門医」などがそれに相当します。この耳鼻咽喉科のサブスペシャリストたちが、現在の北海道の耳鼻咽喉科診療のレベルの高さを支えています。

札幌医科大学医学部耳鼻咽喉科学教室
教授 氷見 徹夫医科系大学の使命として臨床とともに生命科学の研究も重要な仕事です。私たちの教室は他の教室と連携して世界に誇れる研究成果を次々に発表してきました。特に「神経学」「感染症学」「免疫アレルギー学」領域について特色ある研究を行ってきました。広い範囲の研究を継続的に行うために工夫している点は、まず、教室員に生命科学を研究することの重要性を理解してもらい、生命科学の奥深さと面白さに目覚めさせることです。耳鼻咽喉科は一見狭い領域に見えますが、生命科学の中では他領域と密接につながる重要な点がいくつもあります。教室の教育方針としては、まず臨床的な専門性の高い技術を身につけるための教育からスタートし、その臨床経験から「科学研究の端緒」を見つけ、それを生命科学の研究に応用する力を身につけます。また、科学研究で培った「考える力」を臨床・診療の場での「考える力」「洞察力」に繋げてもらいます。この生命科学研究と臨床・診療の相乗的なサイクルが回り始めると、数年後には見違えるほど頼もしい「本物の耳鼻咽喉科医師」が誕生すると確信しています。

私たちの教室はこのような理念に基づいて臨床・研究・教育を行ってきました。この哲学に培われた教室員達により、札幌医科大学耳鼻咽喉科学教室は北海道の地域医療を支える専門性の高い診療科としてだけでなく、耳鼻咽喉科領域では日本の生命科学研究の中心的存在としても進化してきました。そして、現在は、理想に燃える教室員のエネルギーにより、教室の進化が「新たな段階」に突入していることを実感いたしております。

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