教授挨拶
山下敏彦教授からのメッセージ

札幌医科大学整形外科学教室のホームページへ、ようこそ!
私たちの教室は、

  1. 実力ある整形外科臨床医の輩出
  2. 世界レベルの研究成果の発信
  3. 明るく活気ある教室づくり

をモットーとしています。この各モットーに関連して、大学付属病院の診療科としての、そして医学部臨床医学講座としての札幌医大整形外科を紹介したいと思います。
山下教授
1.実力ある整形外科臨床医の輩出
今日の整形外科が担当する医療分野は極めて広く、部位別分野では脊椎、手、肩、足、膝、股関節など、また疾患別分野では外傷、変性疾患、関節リウマチ、腫瘍、感染症、先天異常、スポーツ障害、神経麻痺など多岐にわたり、専門分野が細分化される傾向にあります。しかし、当教室では一つの専門分野に偏らず、各分野の疾患をバランスよく診療し、またオールマイティな実力を有する整形外科医を養成することを基本方針としています。それが、地域医療への貢献においても、また学生・研修医教育においても重要と考えるからです。現在当教室には、いずれの部位、疾患に関しても、臨床力と指導力を備えた専門家がおり、診療や教育において、あらゆるニーズに答えられる体制が整っています。教室員の卒後研修システムとしては、道内の教育研修施設と大学病院をローテーションして実力を養成する方式をとっています。また、海外や国内の臨床・研究現場への留学を積極的に行っています。
2.世界レベルの研究成果の発信
先端的基礎・臨床研究に力を注いでいることも当教室の特色です。学内外の研究施設・教室と連携するなどして、多様なテーマについて研究を推進しています。代表的な研究テーマについて以下に紹介します。

脊髄損傷に対する神経再生医療:本学神経再生医療科の本望修教授が開発した自家骨髄間葉系幹細胞の静脈内投与の手法を用い、脊髄損傷患者の神経再生医療に取り組んでいます。これは、薬事法下での医師主導治験(Phase II)として行う、日本で初めて試みとして大きな期待と注目を集めています。

痛みのメカニズム:多くの人々を苦しめる「痛み」の解明と制圧をめざして、脊柱や関節の侵害受容システムや神経のイオンチャネルに関する電気生理学的研究を行っています。また臨床的には、全国でもユニークな慢性疼痛外来を開設し、難治性疼痛疾患の治療と病態解明に取り組んでいます。

悪性骨軟部腫瘍の癌免疫療法の開発:骨肉種、滑膜肉腫などの悪性骨軟部腫瘍に対する新しい治療法としての免疫療法の開発に取り組んでいます。すでに、滑膜肉腫と骨肉腫に関しては、腫瘍抗原ペプチドを用いたワクチン療法の臨床応用が開始され、全国の注目を集めています。 また、癌幹細胞の同定にも研究の幅を広げています。

関節のバイオメカニクス:解剖学教室と連携し、未固定人体標本を用いた足、膝、肩関節、脊椎などの生体工学的解析を行っています。 さらに、サージカルトレーニングにも全国に先がけて実績を上げています。

骨粗鬆症の診断と治療:高齢化社会に伴い増加している骨粗鬆症に関して、新しい検査と治療の有用性について検討を行っています。また、骨粗鬆症における痛みのメカニズム解明に取り組んでいます。

スポーツ医学:当科では、平成15年よりスポーツ診療外来を開設しています。本学保健医療学部の理学療法士のスタッフと共同で、スポーツ障害症例の診療や病態分析を行っています。また、日本オリンピック委員会(JOC)とも連携し、トップアスリートを対象とした現場密着型のスポーツ医療をめざしています。
3.明るく活気ある教室づくり
当教室は、初代河邨文一郎教授の「和」を重んじる姿勢、第2代石井清一教授の「自由」と「自主性」を尊重する方針が脈々と受け継がれ、教室の雰囲気がひじょうに良いという評判を内外から頂いています。また、教室員の多くは体育系クラブの出身であり、スポーツマンが多いのも特徴です。実際に、教室内でのスポーツ活動も盛んで、とくに野球とサッカーは毎年、日本整形外科学会親善大会で活躍をしています。「文武両道」は、もう一つの教室のモットーとも言うべきもので、スポーツで体力・精神力を鍛えるとともに、学問においても全国トップクラスを保つべく、日々研究・診療・論文作成に研鑽しています。
現在、当教室員数は約100名、同門を含めると350名にのぼり、全国さらには世界の各地で活躍しています。今後も、私たち札幌医科大学整形外科学教室は、上に述べたモットーを掲げ、地域の方々の健康維持・増進、そして医学の発展に貢献すべく、一丸となって邁進してまいります。

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