医学部4年生へお知らせ: 分子医学研究部門での基礎配属のプラン

 

 

分子医学研究部門、募集学生数の上限:8

指導:濱田洋文、加藤和則、中村公則、平井幸恵、田中俊裕 他

 
内容:「難病の克服を目指した遺伝子治療法の開発」を目的に、標的効果の高いモノクローナル抗体を作製し、標的化遺伝子導入の治療効果を調べます。

 
特色:学生一人に対して、当部の研究スタッフが一人ずつ付いてマン・ツー・マンで指導します。私たちが最も力を注いでいる研究テーマそのものに、参画してもらいます。本格的な研究です。頑張れば、難病の治療に役立つような、オリジナルな抗体を、自らの手で樹立することが可能です。

 
計画:膵癌、前立腺癌、メラノーマ、多発性骨髄腫、などのヒト難治性癌、ないしラット神経系細胞、などから、対象疾患を選び、マン・ツー・マンの指導者に付きます。具体的には以下のような手順で進めます。以下の1から4までの実験手技は、最初の1回は見学して学び、2回目は自分で行います。夏休みまでに1から4まで進みます。さらに、希望者は、夏休みを利用して、5以降に進みつつ、さらに多くのモノクローン抗体の作製にチャレンジして下さい。

 

  1. それぞれの細胞であらかじめ免疫してあるマウスの脾臓細胞と、ミエローマ細胞を融合させ、モノクローン抗体を産生するハイブリドーマを作ります。・・・細胞培養と細胞工学の手法を学びます。
  2. FZ33変異型アデノウイルスベクターを用いて、レポーター遺伝子導入効率を指標にして、標的化抗体の候補をスクリーニングします。・・・遺伝子導入ベクターの扱いを学びます。
  3. 選んだハイブリドーマの候補を、限界希釈法で、単一のクローン細胞株として樹立します。・・・モノクローン抗体作りのポイントを体験します。
  4. ハイブリドーマ細胞をマウスの腹腔に注射し、マウスの腹水癌とすることにより、大量に抗体を準備します。・・・実験動物の扱いを学びます。
  5. 得られた抗体を用いて、免疫沈降法と質量分析法により、抗原候補を同定します。・・・生化学の実験法の基礎を学びます。

  6. 抗原候補のcDNART-PCR法によりクローニングし、発現ベクタープラスミドに組みこんで、細胞に遺伝子導入し、FACS解析を行うことによって、抗原が本物であることを確定します。・・・分子生物学、免疫細胞学のスタンダードなテクニックです。
  7. 時間が許すかぎり、標的化遺伝子導入の治療効果に関して、調べてゆきます。・・・分子生物学の手法を駆使します。