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鉢呂直記 さん(実習年度:平成27年)

プレゼンテーションで症例への理解を深める

鉢呂直記 さん(王子総合病院 循環器内科)

地域包括型診療参加臨床実習を選択した理由は?
地域の病院で実習することで、一般的な症例を多く経験できること、診療参加型実習では診察や検査手技などを多く経験できること、これまで経験のなかった症例発表を経験できることが理由です。また、実習の中で初期研修医の先生方と接する機会があれば、自分が将来初期研修医になった時のイメージもできると思い選択しました。
実習先での1日のスケジュール

午前 担当患者問診、外来見学

午後 カテーテル検査・治療見学、病棟回診、カンファレンス参加

 

基本的に、午前は指導医の病棟回診や総回診、外来見学、担当患者の問診や身体診察、糖尿病教室への参加などを行いました。午後はカテーテル検査・治療の見学で、ガウンを着て近くで見ることができました。そのほかに胸腔穿刺や除細動など検査や治療の手技や日中の救急搬送などがあれば見学したり、カンファレンスに参加したりしました。また、週1回夜間の救急外来の見学を行い、循環器疾患以外も見ることができました。外来見学は指導医が外来を担当している日に行い、初診の患者が来た時には、予診をさせて頂きました。

実習を通して得たもの、学んだことについて

今回の実習では一人の患者さんの入院から検査、診断、治療を見る機会があり、その患者さんの症例が当初疑われた疾患とは違う診断となったということがありました。検査の異常所見の原因をどのように考え、また次にどのような検査を行うのかという診断までの流れを経験し、診断に至ることの難しさというのを実感しました。また、一つの症例について経過を見ながら深く考える機会にもなり、症例を通じて臨床で必要とされる考え方を知ることができたと思います。

症例発表についてはこれまでの臨床実習ではスライドを作って発表する機会はなかったので、わからないことが多く、スライドの準備は苦労しましたが、指導医の先生に丁寧に指導していただき勉強になりました。また、症例発表に向けて準備をする中で担当した症例についての理解がより深まりましたし、プレゼンテーション能力を身につける良い経験にもなりました。見学することができた検査や手技などについては、内容や手順を学ぶことができたと思います。外来での予診は、大学での実習ではあまり行う機会がないので、症状などの聞き取りやその情報を先生に提示するためのまとめ方などを実践しながら学ぶことができました。サテライト実習では、消防署、保健所、介護老人保健施設で実習しました。これまでの実習で行ったことがない施設もあり、実習前には医療との関わりについて理解できていない部分もありましたが、施設見学、業務の見学・体験を通じてそれぞれの医療との関わりや役割を知ることができました。

後輩へのメッセージ

この実習では4週間地域で実習することになり、慣れないことも多く大学での実習と比べて大変な部分もあると思います。6年生になって国家試験の勉強やマッチングなどが気になる時期でもあり、この時期に自由な時間が少ないという点はデメリットかもしれません。しかし、指導医の先生方をはじめ多くの先生方から丁寧に指導していただきましたし、その中で外来から入院、退院までを見ることができました。また、多くの検査や治療を見ることができ、大学の実習ではなかなか経験できないプレゼンテーションの機会もありました。この実習を選択して充実した時間を過ごすことができました。

 例えばこの実習で「問診をたくさんやりたい」、「手技をたくさん経験したい」など希望や考えがあればより充実した4週間になると思いますし、初期研修先として考えている病院で実習することができれば、病院や研修医の先生、指導医の先生のことを知る良い機会にもなると思います。

最終更新日:2015年10月04日




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