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佐藤優真 さん(実習年度:平成27年)

担当症例について疑問がなくなるまで勉強できました

佐藤優真 さん(帯広厚生病院 循環器内科)

地域包括型診療参加臨床実習を選択した理由は?
 多くの臨床実習では、1つの病院で1週間しか実習が出来ず、やはり見学実習が主となってしまいます。しかし、地域包括型診療参加臨床実習では4週間という長期間で実習できるため、実際に診療に参加できる機会が多いのではないかと考えました。将来考えている科を2ヶ月回ることができるということも大変魅力的でした。また、実習中に自分の担当症例をテレビ会議で発表するのですが、そのような機会はなかなかありませんので、大変勉強になると思いました。初期研修先として考えている病院の中から実習先を選択しました。将来働きたいと思っている病院で1ヶ月実習することはモチベーションアップにも繋がると思いました。
実習先での1日のスケジュール

実習病院

午前 朝の勉強会、病棟回診、エコー検査等に参加

午後 急患対応

夕方 循環器内科・外科合同カテーテルカンファ、自習

 

サテライト病院

午前 院内説明、研修のスケジュール説明等、病棟での実務体験(褥瘡治療等に参加)、関連施設を含めての感染対策など

午後 特別養護老人ホームにおいて施設見学、ターミナルケア研修会、口腔ケア指導

夕方 MSW、CMの仕事説明

実習を通して得たもの、学んだことについて

私は帯広厚生病院循環器内科で4週間の実習をしましたが、循環器内科部長、研修医、自分という3人チームで常に行動していました。週2回は朝から研修医向けの勉強会があり、救急外来での診察のポイントやそれぞれの研修医の先生方が経験した症例について意見交換していました。ただ症例を発表するだけではなく、この時点で他の先生ならどんな鑑別疾患をあげるのか、どんな検査をしたいか、そしてこの症例の難しい点などを議論していてとても勉強になりました。その後は指導医の先生と一日行動を共にします。朝の回診、冠動脈造影検査、心エコー検査、病棟業務に参加させてもらいます。心エコー検査は毎回参加させてもらえましたし、冠動脈造影検査では準備を任せてもらえるまでになりました。ここまでやらせていただけるのは、ひとつの病院で4週間実習を行う地域包括実習ならではではないかと思います。冠動脈造影検査を見学する時も、患者さんの情報が無い状態で見学するのと、今までの経過などを頭に入れて見学するのとでは全く違います。このようなことを患者さんから医療面接によって聴取し、指導医の指導のもとでカルテに記載しました。全て聞きとれたと思っていても、いざカルテを書くとなると聞き忘れがあり、もう一度患者さんに聞きに行くという失敗や、先生方からの手厚いご指導もあり、大変勉強になりました。

最も勉強になったのは、担当となった症例について勉強し、テレビ会議で発表したことです。1週間ごとに実習病院が変わる実習では、心筋梗塞などをはじめとする重症患者さんの救急外来での初期対応から退院までを見届けることは難しいと思いますが、救急外来に運ばれて来た時から始まり、毎日回診しその患者さんに対して行われた全ての検査を見学し、退院まで見届けることが出来たことが何より勉強になったと思います。テレビ会議での発表に向けて、先生方からの指導も受けながら担当症例について徹底的に勉強します。その疾患については学生のレベルを凌駕するまで勉強し、テレビ会議で発表します。私の担当症例は心筋梗塞の患者さんでしたが、その症例については疑問が全くなくなるまで勉強しました。このように一つ一つの症例を大切にすることを今後も継続していきたいと思います。

 

後輩へのメッセージ

私は一人暮らしをしたことがなく現在でも実家暮らしで、一人で全く知らない土地で1ヶ月過ごすのは不安でしたが、今回の地域包括実習を選択し、本当に良かったと思っています。実習先の先生方は教育熱心な先生が多く、手厚い指導を受けることが出来ました。自分の好きな循環器内科についてたくさん勉強出来たことはもちろんですが、こんなにも多く患者さんと関わらせていただいたり、研修医の先生と一緒に勉強させて頂くことができて、とても充実した実習でした。

 最後になりますが、4週間しっかりとこの実習に取り組み、一番感じたことは、自分のやる気次第で非常に多くのことを学ぶことができるということです。どこで実習していても、折角その時その場で実習しているのですから、一日一日を大切に実習に取り組むことが非常に大事だということを再認識させてくれる実習だったと思います。後輩のみなさんにも是非ともこの地域包括実習を選択して頂きたいと思います。

最終更新日:2015年10月04日




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