札幌医科大学 医学部 麻酔科学講座 │ 安全で質の高い麻酔科医療の提供、世界に通用する麻酔科医の育成

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学生・研修医の方へ

麻酔科医は全国的に不足しており、手術に支障を来たしているという現実があり、麻酔科医の充足は急務です。
われわれは多くの麻酔科医の育成と安全で質の高い麻酔の提供、そして研究に誠実に取り組むことで今後、当講座をさらに発展させるべく日々奮闘しています。
麻酔科の特徴は一口に全身管理に長けているとされていますが、突き詰めるところは目の前の患者さまの急変に動揺せずに対応するという医師としての最低限のことを誠実に行いたいと思う仲間が集まっているところです。
医師として学ぶべきものがたくさんあります。

北海道の魅力

国土の約22%を占める広大な土地、豊かな自然、開拓移民によってつくられてきた特有の歴史、圧倒的な生産量を誇る農産物、海産物、畜産物。
全国47都道府県にそれぞれ個性はありますが、唯一無二の「おもむき」においては北海道にならぶ土地はないのではないでしょうか?
北海道には、独特の文化、風習、常識があり、道産子/どさんこ(北海道民のことです)は、すべからくそこに愛着と自尊心を抱いています。
当講座の教育関連施設は、北海道のほぼ全ての主要都市にまたがり、その土地ならではの文化やグルメを楽しむことができます。
ウインタースポーツの王道であるスキーやスノーボードは道内どの都市でも楽しむことができます。
7月と8月には国内最大級のロックフェスティバルが札幌近郊で開催されるので、音楽好きな方はこの時期に北海道を訪れたことがあるかもしれません。
北海道のグルメは、その地方ごとに個性的で魅力あふれるものが多くあります。
札幌駅に共和国が建国されるほど人気の「ラーメン」はもちろん、すっかり全国区となった「スープカレー」。
旭山動物園で有名な旭川には、「生キャラメル」ならぬ「生クッキー」があります。
函館は朝市が有名ですが、「ご当地バーガー」や「ご当地焼き鳥弁当」があるのをご存知でしょうか?
酪農王国である帯広には、「豚丼」専門店がたくさんあり、夏には「ソフトクリームラリー」というイベントが牧場ごとに開催されます。どうでしょう?
皆さん、さっそく、気になってきたのではないでしょうか?
「北海道は寒い」というイメージがあるかもしれませんが、それは全くの誤解です。
北海道の住宅は暖房設備が完璧のため、冬は「半袖でアイスクリームを食べる」のが、まさに北海道スタイルです。
夏涼しく、冬(室内)暖かい北海道はとても過ごしやすい土地です。自然があふれる北海道では、都市部でもたまにキツネをみかけることもあります。
また、電車で移動中に、不幸にも「野生動物(エゾ鹿)との接触により、しばらく停車いたします」というアナウンスが流れることがありますが、これはご愛嬌でお願いします。
数え上げればキリがない「北海道の魅力」ですが、古くからの慣習やしがらみが少ないのも魅力のひとつです。
ウインタースポーツでも、グルメでも、子育てでも自分探しでも、理由は何でもいいと思います。
さあ!このような魅力あふれる北海道で、一緒に麻酔科医療をしてみませんか?

  • 大通公園
  • 函館の夜景
  • ウィンタースポーツ

診療の紹介

麻酔科の診療の大きな柱は手術麻酔、ペインクリニック、救急・集中治療です。
手術麻酔は全身麻酔や局所麻酔により患者さまを『痛み』や『ストレス』から守ります、手術中のみならず、手術前、そして手術後の管理の計画を立て、日々質の高い麻酔管理を目指しています。
麻酔管理症例数は大学附属病院、そして全道に広がる教室関連病院を併せると年間50,000例を越え(大学病院では約5,500例)、全道の手術件数の約半数を占めています。
中でも全体の約25%を占める緊急手術に対応しているのは特筆すべき点といえます。
大学附属病院や教育関連病院で多くの患者さまの麻酔や全身管理を経験し、優秀でかつ思いやりのある麻酔科専門医の育成を心がけています。
ペインクリニック外来の患者数は年間延べ8,000例を数えます。さまざまな急性期の痛みに加え、コントロールが非常に困難な慢性疼痛疾患に対しての神経ブロックや投薬による治療も積極的に行われています。
また、関連病院を含めて救急・集中治療にも深く関わっており、各診療科と連携しながらさまざまな重症疾患や多発外傷に対して昼夜を問わず診療を行っています。
近年では麻薬を含めた鎮痛薬の使用法に精通し、神経ブロックのテクニックを用いて疼痛管理を行うという麻酔科の特性を活かし、がん患者の痛みを緩和するための緩和医療への取り組みが積極的に行われており、麻酔科の新たな診療の柱として注目されています。
他にも術後疼痛管理サービス、和痛分娩など活躍の範囲は広がってきています。
2010年度からは、旭川地区ならびに釧路地区でドクターヘリ事業にも当科教室員が積極的に関与しています。

教育の紹介

組織力を上げるには教育が最も大切であると思われます。
われわれの教室では、若手麻酔科医はもちろんのこと、初期臨床研修医、医学部学生、救急救命士、そして看護師を対象として“教育”に力を入れて取り組んでいます。
それがひいては、医療レベルの向上や札幌医科大学の今後の発展につながるものと考えているからです。
医学部学生に対しては、実際に「参加型実習」に重点を置き、少しでも将来の目的意識を高めるように、内容の濃い実習を用意し実践しております。
朝から夕方までびっしり詰め込んでいますが、学生からは高い評価を得ています。
初期研修医には、一ヶ月単位から一年単位と自由に選択ができるよう柔軟に対応しています。
麻酔科における手技(点滴の留置、気道確保、気管挿管、人工呼吸を含めた呼吸管理、循環管理)はどの科に所属するにしても必要不可欠な手技であることから、これらの手技の取得に重点を置き取り組んでいます。
ただ、一ヶ月という短い期間では全てを網羅できないため、手技や知識をより確実なものにしていただくために3か月の研修を推奨しています。
新入教室員は道内外の大学での研修、公立・民間病院での研修を受けた医師が当院麻酔科学教室の仲間となり、日々活躍しています。
2012年は9名が当科の教室員となりました。
この教室員達は大学での一年間でおおいに学ぶことで、翌年には道内各関連病院で即戦力として活躍できるのです。
われわれ教室では、とくに新入教室員が今後、日本だけでなく、世界へ羽ばたいていけるようにいろいろと仕掛けを設定しています。
第一弾が4月から6月末までの“麻酔科勉強会”なるものです(図1)。
この勉強会では、麻酔・集中治療領域に関しての主要部分に重点を置き、大学・各関連病院の先生が講師となってほぼ毎週土曜日に講義をしています。
第二弾が“心臓血管外科麻酔および心エコー勉強会”です。
以前より心臓血管外科麻酔勉強会は行ってきましたが、今後は、当科から多くの心臓血管麻酔専門医を育てたいため、心エコーにも精通できる麻酔科医を増やすべく取り組んでおり(図2)、8月末から10月中旬までの土曜日に開催しています。
一方、勉強会だけでなく、プレゼンテーション能力や課題をまとめる能力を高めるために麻酔科関連の研究会や学会に多くの演題を投稿し、発表の機会を設けています。
さらに麻酔科専門医を受ける麻酔科医6年目の医師向けに模擬試験なる予行練習を2011年10月に初めて開催致しました(図3)。
面接・実技の訓練をすることで、本番で普段の知識が出るようにと取り組みました。
2011年は約10名ほど参加し、好評でした。
今後も継続していく予定です。
また、患者さまのご理解と協力を得て、救急救命士に対する気管挿管実習も行っています。
これは、麻酔科で実習を積むことで、救急救命士が現場での迅速な処置をし、少しでも救命率を向上できるようにと数年来取り組んでいます。
以上、当科の教育体制について簡単に紹介致しました。
人材育成には「教育」は欠かさないものであり、“世界に通用する麻酔科医の育成”をモットーに今後も充実した教育体制を敷いていくつもりです。

  1. 図1.麻酔科勉強会での風景(2012年度)図1.麻酔科勉強会での風景
    (2012年度)
  2. 図2.心エコー勉強会(2011年度)図2.心エコー勉強会
    (2011年度)
  3. 図3.麻酔科専門医模擬試験(2011年度)図3.麻酔科専門医模擬試験
    (2011年度)

研究の紹介

札幌医大麻酔科学講座では臨床、教育のみならず研究にも熱心に取り組んでいます。
まず、附属病院では多くの臨床治験(発売前の新薬の研究)や臨床研究が行われています。
常時、麻酔科では20近くのプロジェクトが進行しており、教授から新入教室員まで全員で取り組んでいるところが特色です。
日本の大学の麻酔科の中でも屈指の研究数と膨大な経験を有していると自負しています。
また、臨床での疑問をさらに追究するため、現在、研究室では多くの大学院生が、昼夜、休日を問わず、基礎研究に取り組んでいます。
テーマは呼吸、循環、疼痛、麻酔薬、麻薬、筋弛緩、敗血症、何でもありです。
面白そうなことはどんどん試す、そんな雰囲気の教室です。
もちろん、臨床医として、臨床に近いテーマで研究を行っているのはどのチームにも共通しています。
各チームが個々に面白い研究を進めながら、お互いに相乗作用を及ぼし合い、教室員全員で麻酔科学の進歩を牽引するのが私達の夢です。
研究室のホームページでは必ず、Research Interestsが書いてありますが、札幌医大麻酔科学講座のResearch Interestsは“麻酔科学に関連した魅力的な研究すべて”です!
これを読んでいるあなた!
麻酔科学の発展のために、自分の麻酔科医人生の数年を基礎研究に捧げ、魅力的な研究成果を札幌医大から世界へ発信しませんか!!

第4学年 麻酔科学講座 筆記試験

当科のレクリエーション

サマーレクリエーション

毎年7月にニセコのペンションを借りてレクレーションを行い、親睦を深めています。
日中に小樽でのクルージング、ニセコでのゴルフやテニスを楽しんだ後に、夜はバーベキューしながら皆でワイワイ飲み明かしています。
麻酔科医のほか、初期臨床研修医や医学生、附属病院の看護師さんや臨床工学士さんなどが参加し、毎年、盛大に開催されています。

ボジョレーヌーボ試飲会

2009年から11月第3木曜日の解禁日にあわせ、教室内で試飲会を行っています。
試飲会では、樽詰めのボジョレーヌーボーを購入し、オードブルやチーズを持ち寄って、大人数で楽しんでいます。
毎年、多くの学生が試飲会に参加するのも楽しみのひとつです。