病院長就任の挨拶

札幌医科大学付属病院 病院長 山下 敏彦

この度、2期目の附属病院長を務めることになりました。よろしくお願い申し上げます。
現在、札幌医大は新キャンパス構想による建設工事が進行中で、まさに、塚本新理事長・学長のもと、生まれ変わりつつあると言えます。附属病院としても、医療をとりまく非常に厳しい環境の中で、さらなる発展を目指していかなければなりません。
以下に、皆様からのご推薦により2期目の立候補をさせていただいた際の、「決意表明」を再掲させていただきます。

1.病院運営について

この2年間、極めて厳しい経営環境の中、病院運営に粉骨砕身のご尽力をいただいてきた全ての病院・大学職員の皆様に、まずは心より御礼申し上げます。経営の健全化、職員の負担軽減に向け、以下の事項に取り組みます。

1)「量より質」への転換: これまでの患者数・病床稼働至上主義から、入院・外来単価の上昇を主眼とする経営戦略の転換が必用です。臓器別診療科再編も踏まえ、既存あるいは新規の「領域別診療センター」を整備・強化して手術症例の増加を図ります

)医事・経営機能の強化:外部のノウハウを積極的に導入し、医事業務の確実化・効率化を図ります。全国における自らの位置づけを明確にし、上位を目指します。

3)病院機能のさらなる充実:平成26年に受審した病院機能評価では高い評価をいただきました。その後の、感染制御・臨床検査部門の充実、臨床倫理委員会やベッドコントロール・センターの設置などの病院機能向上の取り組みを今後さらに推進します。

2.病院新棟建設と既存棟整備について

1)新棟完成に向けて:新棟建設を順調に推進するとともに、完成後のスムーズかつ安全な移転を、病院稼働や学生教育への影響を最小限に遂行するべく計画を進めます。

2)既存棟の改築について:既存棟における4床化等の改装はもちろんですが、手術部やICUの拡充・整備は、今後の病院経営安定化のためにも死活的課題と言えます。関係各部署と十分な協議を行い、実質的かつ有効な計画を策定します。

3.全国に誇れる病院に

1)新専門医制度への対応: 臨床研修センターの機能をさらに充実させ、平成29年度から始まる新専門医制度に十分に対応した魅力ある研修プログラムを作成・提示することにより、全国から多くの研修医が集まる病院を目指します。

2)革新的臨床研究の推進:臨床研究推進本部の機能を活性化し、脳梗塞・脊髄損傷に対する神経再生医療やがん免疫療法などの、全国・世界に誇れる臨床研究を強力に推進します。

以上、札幌医大附属病院の現状と、1期目の自らの反省を踏まえて述べさせていただきましたが、これらの課題は、病院・大学職員の皆様はもとより、同窓の皆様のご協力なしでは、何一つ成し遂げることはできません。今後とも、一層のご支援、ご指導をお願い申し上げます。