Division of International Exchanges/Affairs

  No.2

Spring 1999


 皆さん、国際交流部では札幌医科大学での国際交流活動を広く御理解いただくために、定期的にニューズレターを発行しています!
 今回の話題は、次のとおりです。



 

目 次

(1)Topics
・カナダ・アルバータ大学での語学研修が実現
・カナダ・カルガリー大学の医学部長一行が来学
(2)国際交流リポート
・解剖学第二講座  村上 弦教授
・内科学第三講座  小場 弘之助教授
(3)国際交流リポート(受入)
・解剖学第一講座  二宮 孝文講師
・産婦人科学講座  工藤 隆一教授
(4)自己紹介とお国紹介
・訪問研究員    ラッド・ヘサマジン・ヘジャジー氏


お知らせ
6月25日 札幌医科大学国際交流活動報告会の開催について
 昨年11月に実施しました札幌医科大学国際交流活動報告会を、今年度は6月25日の開学記念日に合わせて開催することになりました。
 昨年は、たくさんの参加者の興味深い報告により、有意義な集いになりましたが、今年度もよりいっそう盛り上げていきたいと思います。
 北方医学交流事業で提携大学を訪れた方々の交流リポートは、楽しい貴重な体験談です。 また、外国から来学中の方々による活動報告や祖国の紹介も、日頃めったに聞くことのできない話題にあふれています。
 報告者はもとより、一般参加者もたくさんお集まりいただきたいと思いますので、皆さんお誘い合わせの上、足をお運びください。
 なお、報告会終了後、国際交流懇談会も行いますので、お楽しみに! 

(1)Topics
カナダ・アルバータ大学での語学研修が実現
 昨年末からアルバータ大学との間で、語学研修を目的としたアルバータ大学への学生派遣について、検討が進められて参りました。
 学内では、助成金の手立ての問題や単位振替えの問題などについて、関係部署で検討が行われました。この間、幸いにも、札幌医科大学後援会が学生に対して助成金の交付を決定してくださるなど、このような協力のもとで条件整備も円滑に行われました。その他の準備も整い、さる4月12日の評議会において、正式に実施が決定されました。
 今年度の派遣は、7月17日から23日間の日程で実施され、応募者の中から学部学生、大学院生及び研究生をあわせて15名が現地で語学研修に参加する予定です。
カナダ・カルガリー大学の医学部長一行が来学
 さる4月5日、カナダ・カルガリー大学の医学部長一行が本学を訪れ、学生の交流計画などについて話合いが行われました。一行は、医学部長のGrant Gall氏、副医学部長の Hans van de Sande 氏、国際交流部長のClarence Guenter氏の3氏に副医学部長夫人を加えた4名で来道し、同日行われた本学入学式にも特別に出席され、メッセージを披露されました。
 今回の話合いで、カルガリー大学医学部は、今後札幌医科大学が基礎医学や臨床医学のの受講を目的して派遣する学生の受入れを承諾し、このことに関する覚書が秋野学長とGall医学部長との間で取り交わされました。
 また、これまでの交流協定の見直しに伴う協定書更新の際には、秋野学長のカルガリー大学訪問を実現し交流を深めたいとの意向が、Gall医学部長から伝えられました。これを受けて、秋野学長は6月にカルガリー大学訪問を計画しております。


カルガリー大学への学生派遣計画について

現在、今年度の札幌医科大学からの学生派遣について次の概要が固まっています。
近く、学内で希望者の募集を行いますので、積極的に参加願います。

  期間:9月22日(水)〜10月22日(金)
  研修コース:Blood
  派遣人数:4名

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(2)国際交流リポート
 解剖学第二講座  村上 弦教授
 アメリカ・マサチューセッツ州立大学    
 派遣期間:平成11年11月9日〜12月23日
 マサチューセッツ州立大学医学部細胞生物学講座は、Chairman以下10人余の教授がそれぞれ研究室を主催しており、日本式に言えば大講座制を取っている。各研究室のテーマは多岐にわたる。訪問先であるマークス教授DDSの研究室は、科研費による私的雇用3名と教授の計4名がおり、骨芽細胞と破骨細胞の双方ないしいずれか一方の機能に異常があるミュータント動物を用いて多数の業績を挙げている。またマークス教授は、アメリカ臨床解剖学会の幹事として、その機関誌であるClinical Anatomy誌の編集に深く関与している。さらに、学部教育においてマークス教授は中心的な役割を担っている。すなわち『学部教育専任』の常勤教員2名、臨床系非常勤講師2名、常勤技術員1名、献体関係事務員1名の事実上の上司であり、他に大講座から派遣される当番スタッフを加えて、人体解剖の学部教育全体を組織している。大学院大学化の際、旧教室が学部教育機能だけを残して取り込まれた結果である。
1 骨・靭帯接合部の生後発達
 骨芽細胞と破骨細胞の相互作用によって決められる骨形態の生後変化を、骨のリモデリングという。今回、骨のリモデリングに異常のあるミュータントラットの関節の側副靭帯を除去し、その修復過程の検討を企図した。一般に骨のリモデリングは靭帯の付着部位の移動などに関係していると言われている。実験に適当な年齢の動物を揃えるのに最初の2週間を費やし、靭帯除去後4週間の観察期間を終えてすぐに帰国というスケジュールで、目下(3/23現在)組織学的に実験結果をまとめている。
(写真説明)新鮮遺体保存用の−20℃冷凍室。湿度管理に優れ、霜の除去が完璧なことに注目。新鮮凍結遺体は組織化学的研究やバイオメカ的研究に不可欠で、これを求めて多数の日本人が米国に留学している(本学では整形外科)。日本では、葬儀後献体が普通であることや、講座内マンパワーと冷凍設備の欠如、さらに最も重要な要因は解剖学者側に興味がないことなどから、新鮮遺体保存をシステム化している大学は未だない。(第二解剖では準備中)
2 Clinical Anatomy誌に関して
 臨床解剖学は本学第2解剖の主要なテーマであり、臨床系の10講座から派遣された20余名が様々な局所を対象に研究を行っている。その業績を掲載する国際誌としてClinical Anatomy誌は正に適切であり、この2年で5編が採用ないし改訂中である。こうした事情から、同誌の基本的な編集姿勢、不採用となる場合の基準、査読者の選び方、査読のポイントなど、編集部の機能と雑誌の性格について理解を深めたいと考えていた。研究室では週に1日、投稿論文査読後の評価選択の作業が行われていた。詳細は述べられないが、『解剖学や臨床手技における個別性(変異)の強調は不採択』という原則には、目から鱗が落ちる思いであった。
3 医学部学生の解剖実習指導
 週2〜3回各2時間程度の実習の多くに参加した。学生の勉学意欲の高さには驚嘆した。教員がほとんど解剖体に手をつけない指導様式(日本にもそういう大学はある)の中で、実際に示説しながら指導したため『非常に役に立つ教員』との評価を学生たちから頂戴し、口頭試問前の(土)(日)に学生たちから『非常勤講師』を依頼される名誉を得た。
 以上、継続的に共同作業を行うことが互いの利益になることを繰り返し確認し、6週余の滞在を終えた。今年度も何らかの形でマサチューセッツ州立大学を訪問したい。
(写真説明) 州政府からの許可により、Umass医学部が学内に所有する火葬炉。解剖済みのご遺体は講座の技術員の手で火葬され、粉砕後に小さな紙箱に入れられ、大学墓地かご遺族のもとへ向かう。


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(2)国際交流リポート
内科学第三講座 小場弘之助教授
カナダ・アルバータ州立大学
派遣期間:平成11年3月1日〜3月13日
 国際医学交流の在外研究者として1999年3月1日より3月13日までカナダ・アルバータ州立大学医学部の呼吸器診療部門に受け入れていただきました。アルバータ州立大学は州都であるエドモントンにあり、札幌よりも北にあることから、この季節厳しい寒さを予想していましたが、気温は若干低いものの雪は少なく、札幌のような雪に埋もれているという冬の閉塞感はあまり感じませんでした。付属病院は建物の中央が、高い透明な屋根まで吹き抜けとなっているという斬新な設計で、大きな建物でありながらどこの階でも自然光が感じられるようになっています。今回お世話になったのは、呼吸器診療部門でのチーフであるPaul Man 先生(写真右端)及びMayers 先生(写真左端)で、私の希望に沿ってスケジュールを組んでいただき、結核病棟、呼吸器病棟、腫瘍病棟、ICU病棟、画像診断部門、病理診断部門と呼吸器疾患全般にわたる診療現場 から、ミーティングやカンファレンス、患者さんへの病状説明や回診などの診療場面にも立ち会わせていただき、カナダでの呼吸器疾患診療の実際を肌で感じることができました。呼吸器病棟では、日本ではほとんど経験することのないα1-アンチトリプシン欠損症や嚢胞線維症など比較的若い年齢で呼吸不全に陥る患者さんが多く入院しており、そのほとんどが肺移植手術後か、これから手術を受ける患者さんでした。カナダでは肺移植は既に一般的な医療行為であり、ちょうどその頃日本では第1例目の脳死移植が行われたばかりで、その差をいっそう強く感じました。肺癌などの悪性腫瘍の診療は、独立した別の建物で診療しており、半数以上の患者さんが外来通院で化学療法を受けているとのことでした。外来の設備もそれに対応して作られており、長時間の点滴を受けれるような個室から、重い副作用のための短期入院施設まで用意されており、また患者さんが病気や治療法を理解できるように小さな図書室が個々の病棟に付属されています。
 疾病構造の違いはあるにしても、施設や人的要素を含めて日本の医療施設の貧弱さをあらためて実感せざる得ませんでしたが、アルバータ州においても医療費の高騰は問題になっており、Health Summit '99と称して医療システムの将来に関する議論が喚起されていました。
 研究面では、病院に付属して基礎研究施設があり、痰のレオロジーを中心とする喀痰学、好酸球及び好塩基球を中心とする免疫学研究、睡眠時無呼吸などの睡眠障害やARDSにけるサーファクタント療法など基礎部門と臨床部門が連携して多種多様のテーマに取り組んでいました。臨床医と基礎研究者とのつながりが密接なのがうらやましい限りですが、当科にとって共通するテーマも多く、今後若い研究者間で交流ができればと期待しています。
 私の講義は、びまん性肺疾患におけるCT-pathologic correlation について間質性肺炎を中心に呼吸器内科医、放射線科医、臨床病理医のそれぞれに対して計3回行わせていただきました。英語での長い講演なのではじめはかなり緊張しましたが、それぞれ和やかな雰囲気で迎え入れていただいたので無事終えることができました。土日には、Mayers先生の秘書さん夫婦のご厚意で一緒に1泊でバンフへ出かけることができました。ロッキー山脈は、まさしくその名のごとく岩肌が露出した壮大な山々が連なっており、カナダの雄大な自然を代表する景観でした。そのほか州議事堂を見学して州議会へ紹介されたり、ウェストエドモントンモールという大きなショッピングモールでの買い物など有意義な体験をさせていただきました。 
 2週間という短い滞在でしたが、呼吸器部門に関連する実に多くの人々が大変多忙にもかかわらず、貴重な時間をさいてくれたことに大変感謝しています。また、今回の機会を与えていただいた国際交流部の方々にお礼を申し上げるとともに、今後この経験をもとに国際交流の発展にいくらかでも寄与できたらと思っています。


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(3)国際交流リポート(受入)
 解剖学第一講座 二宮 孝文講師
 (中国医科大学 呂永利氏受入)
 中国医科大学との国際交流開始から解剖学第一講座では、2人目の訪問研究員を受け入れることとなりました。第1回目は中国医科大学医学部組織胚胎学教室石玉秀教授、そして今回が解剖学教室呂永利教授。まず驚かされるのが、日本語の上手なことです。日本に留学経験があるとはいえ、学生の日本語より正しい日本語を流暢に話されることです。私たちでさえ、時折おかしな日本語を使っていることに気づかされました。例えば「こういうモノ(試薬)は使いません」というところをつい「こういうヤツは使わない」と言っているのです。「先生、ヤツ ってなんですか?」「ヤツ はきたない言葉ですね」と言った具合です。中国語を覚えて、交流を深めようとするのではなく、正しい日本語講座になってしまうという笑えない状況です。中国の方の一番苦手なのはカタカナだそうです。英語のようで英語の発音でもない、やっかいな言葉ということです。中国では外来語は全て中国語に替えられます。それを決定する専門機関があるとのことです。コンピューターは「電脳」というのは有名ですが、私がもっとも気に入ったのは「ホルモン」。これは「激素」となります。なるほど「刺激の素」ですから、うまくつけるものだと感心しました。
 訪問期間中の研究内容は両先生ともに、主として神経細胞の細胞培養と免疫組織化学の習得につぎ込まれました。組織胚胎学教室の石先生は末梢神経系(脊髄神経節・交換神経節)を学ばれ、現在、中国医科大学の教室で培養システムを作り上げて、盛んにご研究中であります。解剖学教室の呂先生は中枢神経系、とくに海馬のニューロンの培養に興味を持ち、その培養技術を習得し、同様に培養システムを組み上げるとのことでした。最近の日本の実験器具はディスポーザブルのものが多く、「もったいないですねー」という感想も述べられていました。これまた耳の痛いお言葉です。
 私たちの講座では、研究の他に学生の授業と実習に参加していただいて、教員だけでなく、学生との交流を深めることを目的としております。訪問員の先生には札幌医大の学生の現状を知っていただき、学生は中国の教育と大学の現状を知っていただき、学生は中国の教育と大学の現状を学ぶことができると思います。呂教授曰く、「札幌医科大学と中国医科大の学生の違いは、中国医科大の学生は欠席・遅刻・中途退室をしない」非常に耳の痛い感想でした。しかし、「札幌医科大の学生は自分でしっかり勉強することができる。これはすばらしいことです。」とおほめ(?)の言葉もいただきました。さて、実状はどんなものなのでしょうか。また、訪問員の先生を囲んで教室で行う行事として「餃子パーティー」があります。教室に出入りしている学生を含めて、教室が「餃子料理教室」となるわけです。餃子の皮から作り始めるという本格派中国四千年の歴史を味わうことになります。今回は500個の餃子を作ることとなりました。その餃子づくりの詳細はデジタルカメラで収録してありますので、いずれインターネット上の教室のホームページで公開することになるかと思います。興味のなる方は是非お読み下さい。
 最後に2カ月から3カ月という訪問期間でしたが、1つの研究成果を出すには短すぎるというのが私の感想です。国際交流も単なる人の交流だけでなく、充分な研究の交流ができる期間をもうける必要性が出てきていると思います。特に若い研究者の交流を進めていくことにより、益々有意義な国際交流に発展していくことを期待しております。


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(3)国際交流リポート(受入)
 産婦人科学講座 工藤 隆一教授
(フィンランド・トゥルク大学 ペンティ・キイルホルマ氏受入)
産婦人科学教室とFinlandの北方圏医学交流の歴史と成果
 札幌医科大学産婦人科学講座の我々とFinlandの産婦人科医の交流が始まったのは1981年Turku大学の当時講師であったDr.Rei Punnonenが来訪してからである。今でも私はどんな人間が来るのかという思いで千歳空港に迎えに行ったことを覚えています。Dr.Punnonenは大きい男で口数は少ないが誠実な方です。Finlandの多くの人々は日本に対して大変親近感を持っており、日本の文化にも大変興味を持っています。このようなこともあって、すぐ打ち解けるようになり真に親しくなりました。そして彼に多くの手術に入ってもらい、かつ大学外の関連施設の手術見学にも汽車旅行も含めて行ってもらいました。この来訪を通じて大変日本のこと、特に札幌を気に入り、日本のとあるgrantをもらい、数年後今度は奥さんを同行して札幌に1カ月滞在したほどです。この時本学を訪れたのを契機に両国の婦人で発生率が著明に異なる疾患の原因等の解明についての共同研究を開始して何編かの論文を書きました。そして彼はその後数年してTampere大学の教授になった。
 次に私が1年おいて1983年1月14日からFinlandのTurku大学を訪問することになった。今度はDr.Punnonenが私の世話をすることになり、大変世話になった。Finlandの人々が日本人に親近感を持つのは、Finlandは長い国境をロシアという大国に接し、歴史的に長い間痛めつけられたことによる国民感情、それに対し日本は日露戦争でロシアに勝利したことで拍手を送りたいような気持ちから日本に対して大変関心を持つようになったこと、Finland人はフィン族系で我々と同様モーコ斑を有しており身近に感じていること等が理由とのことであった。この様なことからFinlandでの生活は楽しく暗い冬であるが毎日多数の手術をすることが出来、充実した日々を送ることが出来ました。Finlandでは出来るだけ多くの大学を訪問しようと考えHelsinki大学、Tampere大学、Oulu大学をそれぞれ訪問し、講演して回りました。今でも北極圏近くのOulu大学に行ったときのマイナス43度の寒さを記憶しています。この北欧の暗く寒い季節の訪問でありながら、暖かい人間の交流故、その後も長く親密な友情を保っているものと考えられます。
 さて、その後FinlandからはHelsinki大学のErvo Vesterinen講師が1991年1月1日〜3月24日まで当教室を訪問した。
 次の年の1992年2月5日より3月31日まで同じくHelsinki大学よりJorma Paavonen講師が来訪した。この方は性行為感染症では世界的に名前が知られており、何回かこの方面の講演をされた。特筆されることは私共の教室の特徴である膣式子宮全摘出術、膣式準広汎性子宮全摘出術、膣式広汎子宮全摘出術に興味を持って訪問しただけに、これらの術式の手術操作をよく習得したので、私は職人に道具を送る様に我々が用いている膣式手術の鈎をお土産に贈呈した。そして彼はこの手術鈎を持ってFinlandの各地で膣式子宮全摘出術をデモンストレーションしてくれたおかげで札幌医科大学式の手術として知られるようになった。国際交流の大きな成果と誇りに思っています。そして彼も昨年Helsinki大学の教授に就任することが出来た。私どもの教室を訪問した2講師が教授になられ世話をしたものとして大変嬉しく思っている。
 そして最近では本年1月31日より2月27日まで短い期間であったが今回はTurku大学よりPentti Kiilholma講師が来訪した。この方は私が16年前Finlandを訪問したとき私の講演を聞いた若い医師で一度札幌を訪れることを期待していたとのことである。
 大分長い過去のことですが、Kiilholma先生のことを思い出すことが出来ました。この方は性器脱の膣式手術を習得するために来訪したと聞いて、これらの手術術式を教授した。そしたKiilholma先生にも札幌医大の膣式手術用の鈎のセットを教室の土産として贈呈した。彼もこれらの鈎を用いてFinlandの婦人の手術をしているという手紙をもらい札幌医科大学の膣式手術が長くFinlandで存続出来るような気がしている。
 国際交流の一層の発展を期待して本文を終えたい。


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(4)自己紹介とお国紹介

皮膚科学講座  ラッド・ヘサマジン・ヘジャジー氏(訪問研究員)
 自己紹介をさせていただきます。
私、H・ヘジャジー・ラッドは1973年カスピ海に近いイラン北部の街ガムシャールで生まれました。高校を卒業してから、テヘランに移り、テヘラン医科大学で勉強し、医師として大学を卒業しました。卒業後4年間は法医学講座長と同時に救急医師として働き、研鑽をつみました。私の専門は皮膚科学と皮膚疾患の専門家としての研究です。
 日本についての総体的な印象はまず、その柔和さ、勤勉さです。特にその優しさと礼儀正しさに敬意を払います。講座や大学のスタッフはとても親切で、私の生活と研究活動が落ちついて進められるよう取り計らってくれます。また、日常生活の様々な面で感心させられます。洗練された行儀作法、豊かな文化遺産、先進技術、そして自然や人の手による造形物の美しさに魅了されます。この日本での滞在中に、私の科学的知識だけではなく、日本の文化や風習についての理解も深めたいと考えています。

 It’s my pleasure to introduce myself.
I am Dr.H.HEJAZY RAD, I was born in Gaemshar a city in northern part of Iran and close to Caspian sea in 1973. After finishing high school I moved to Tehran to continue my high education studies at the Teheran Medical University, and finally graduated from the college as a general physician. Four years of experience after graduation polished my knowledges while I was working as a head of Forensic medicine - Legal medicine - and Emergency practitioner at the same time.
My field of interest are research of dermatology and skin diseases specialist. And with regard to overall impression, about Japan, it me pleasure to appreciate the meekness, hard work, extreme gentleness and politeness of Japanese.
The staff of the department and the university are very helpful, enough kind and they have made my life easier to settle down in research work. I am really impressed by many things which came up in every day life: Polished mannerism, emulate, work culture rich heritage, technological innovations and inviting natural and man made beauties. I hope during my stay in Japan not only improved my scientific knowledge, but also understand Japanese culture and manners more.

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編集発行/札幌医科大学国際交流部
発行日 /1999年5月20日
問合せ先/札幌医科大学事務局企画課主査(国際学術交流)
 〒060-8556
 札幌市中央区南1条西17丁目  011-611-2111 (内線2166)


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