平成19年3月25日から3月30日の日程で、斉藤国際交流部長が中国医科大学を訪問しました。本学からの訪問は実に3年ぶりのことで、中国医科大学との交流を継続させるための話合い、今井学長の代理として中国医科大との協定書交換、覚書き署名、研究発表などを行ってきました。 中国医科大学のある遼寧省の省都瀋陽市は人口約780万人の大都会で、中国東北地域(黒竜江省、吉林省、遼寧省)の中心都市として発展を続けています。来年の北京オリンピックではサッカー会場としてスタジアムの建設が行われている一方で、昭陵や故宮などの世界遺産を持つなど、新しさの中に伝統が受け継がれている町です。 中国医科大学は毎年千人以上の卒業生を排出する中国有数の医科大学で、教授は350人以上おり、広いキャンパスに旧満州医科大学時代の古い建物と近代的な建物が並立し、市内に近代的な設備の4つの病院や衛生看護短大を持つ医療系総合大学です。 日本語教育も行われており、日本語コースでは、1学年60名の学生に日本語を使った授業を行っています。 本学と中国医科大学との交流は1982年から始まり、今年で25年になります。これまでに56名の受入れ、派遣を行ってきました。分野も多岐に渡っており、更なる進展が期待されましたが、ここ数年、交流が停滞気味となっていました。 しかしながら、新千歳と瀋陽間には週に2便の直行便が飛んでおり、所要時間も2時間半程度で行くことができる地域であることから、本学のアジア地域における国際交流の拠点という位置づけにおいて、中国医科大学との交流は非常に重要であり、交流協定の更新を機に交流再開に向けて動き始めたところです。 今回の訪問で、来年の北京オリンピックに向けたインフラ整備や大規模開発が行われている凄まじいばかりの近代化や経済力を目の当たりにし、中国の底知れないパワーを感じてきたところではありますが、中国医科大学との今後の交流において、交流の原点とも言える、 継続性と人の輪、相互理解の大切さを改めて感じました。 我々の受け入れ窓口となった国際交流処の才越処長、李講師をはじめ、精神医学講座の李教授など多くの方々にお世話になりました。そして、中国医科大学の趙学長も言っておられましたが、今後も交流が半永久的に継続し、様々な分野で交流の輪 を広げるとともに、両大学間で発展的な研究が行われることを期待しております。 =お知らせ= アルバータ大学語学研修参加学生募集中!! 締め切りは5月21日(月)まで。 5月9日(水)17:00から基礎棟1階会議室で語学 研修の説明会を行いますので、興味のある方は是非 参加して下さい。 問合せ先:経営企画課主査(国際・学術交流) (大学棟1階) e-mail: koryu@sapmed.ac.jp |
■公益信託北海道・ロシア極東交流基金 公益信託北海道・ロシア極東交流基金(通称:コースチャ基金)の平成18年度サハリン州医師研修が、平成19年2月15日から3月2日まで、本学付属病院救急集中治療部と形成外科で行われました。
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Sapporo Medical University
International Exchange News
(October 2006 ― March 2007)
国際交流部が毎年実施している、平成18年度国際交流活動報告会・懇談会を平成18年11月28日(火)と12月4日(月)の両日にわたり開催しました。
国際交流活動報告会は北方医学交流事業で海外の交流協定校に派遣された教員、学生海外研修参加者、文部科学省のプログラムで海外に派遣された研究者が、それぞれの研究や交流状況などを10分程度にまとめ発表するもので、平成18年度は、学生海外研修派遣事業参加学生2名を含め9名が発表を行いました。
会場の臨床第1講義室では、途中、データが重すぎてパソコンが動かなくなるなどのトラブルもありましたが、参加者はメモを取りながら最後まで発表者の話を熱心に聞いていました。
懇談会は12月4日(月)に国際医学交流センター2F多目的ホールで留学生、研究生、訪問研究員を招いて、教職員や学生との親交を深めることを目的として開催しました。会場が一杯になるぐらいの方々が参加し、中国やバングラデッシュなど海外から来られた方々と情報交換を行いました。
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