札幌医科大学 
理事長室だより -第8号-



 

第8号 平成20年10月6日

 理事長室だより第8号をお届けします。

 先日、アフリカ仏語圏7か国から、本学で母子保健人材育成研修を受けるため来
日された研修員の皆さんの表敬訪問を受けました。この研修は、JICAの委託を受け、
アフリカ各国で、看護師や助産師を指導・教育する立場の方々に、日本の母子保健
の実態と人材育成について学んでいただくものです。昨年に引き続いての実施で関
係教職員や病院関係者の方々にはご苦労をおかけしますが、本学の国際貢献の一
環としてご協力いただき、研修員の皆さんにとって充実した研修となるようよろしく
ご配慮をお願いいたします。
 それでは、最近の本学の動きをお知らせします。

 ○ 10月1日から医療人育成センターを開設しました。
  いよいよ医療人育成センターがスタートしました。
   当センターは、@教養教育と専門教育(医学・保健医療学)の連携のもと、高
  度な医療技術を有し、かつ、高い医療倫理と教養を備えた人間性豊かな医療人
  を育成すること、A本学の理念に沿った入学者選抜を行うこと、B教養・基礎・
  臨床の学部教育と卒後の一貫教育に重点を置いたプログラムを作成するなど、本
  学の医学・保健医療学教育シンクタンクとして指導的役割を担い、本道における
  地域医療に貢献する医療人の育成を目的としています。
   当センターが両学部、大学院と有機的連携を図りながら、本学をさらなる高み
  に引き上げてくれるものと大いに期待しております。

 ○ 平成20年度「質の高い大学教育推進プログラム」に採択されました。
   先日、文科省から、平成20年度の「質の高い大学教育推進プログラム」の採
  択結果について報道発表があり、本学の「死亡時画像診断による教育支援プロ
  グラム」が採択されました。今年度は全国の国公私立大学等から、939件に及
  ぶ申請があり、採択は148件、15.8%の狭き門でした。
   このプログラムは、CTやMRIなどの画像診断装置による死亡時診断を医師教
  育カリキュラムに取り入れ、核家族化の進行により、死に直面する機会の少なく
  なった学生に、医師として必要な生命の尊厳や死生観などの感性を育み、人間
  性豊かな医師の育成を目指そうというものです。これは、まさしく本学の理念に
  沿ったものであり、この教養教育の充実を踏まえた視点が評価されたものと考
  えています。本事業の実施には、附属病院の皆さんの協力が不可欠ですので、
  事業の趣旨をご理解いただき、学生の成長への支援をよろしくお願いしたいと
  思います。

 さて、本日10月6日(月)から、本学とHBCとの共同企画番組「札幌医科大学
医の1BAN!」の放映が始まります。
 時間は、毎週月曜日の午後7:54から午後8:00までの間の放映で、来年3月まで
の放送予定です。第1回目は、病理学第一講座の「がん免疫治療」を紹介します。
(番組編成の都合上、第1回目は午後8:48から午後8:54までの放送となります。)
 本学の研究、診療、地域医療への貢献について、道民の方々の理解を深める広
報活動の一環として実施するものですので、是非学外の方々にもどんどんPRしていただ
きたいと思います。