札幌医科大学 
理事長室だより -第7号-



 

第7号 平成20年9月8日

 理事長室だより第7号をお届けします。

 先日、北海道地方独立行政法人評価委員会から、本学の平成19年度の
業務実績に関する評価結果について通知がありました。
 総合的に勘案すると、概ね順調に進んでいるとの評価をいただき、ほっと胸を
なで下ろしております。ただ、一部の取組について、年度計画を十分に実施で
きなかった項目があるとのご指摘もありました。これらを真摯に受け止め、早急
に改善していかなければならないと考えております。

それでは、最近の本学の動きをお知らせします。

 ○ 平成20年度「戦略的大学連携支援事業」に採択されました

 この事業は、平成20年度の新規事業として文部科学省が実施するもので、
国公私立大学間の積極的な連携を推進し、各大学における教育研究資源を
有効活用することにより、当該地域の知の拠点として、教育研究水準のさらな
る高度化、個性・特色の明確化、大学運営基盤の強化等を図ることを目的に、
優れた大学間連携戦略を支援しようと
いうものです。
 本学は、室蘭工業大学、小樽商科大学、北海道医療大学、千歳科学技
術大学と共同で、「北海道の地域医療の新展開を目指した異分野大学院連
携教育プログラムによる人材育成」について申請していましたが、このたび文部
科学省から採択された旨の通知があり、今後3年間、国の支援を受け実施し
ていくこととなりました。
 この取組は、異分野にわたる各大学の大学院修士課程の特性を活かした
「地域医療共通プログラム」を構築することにより、地域保健医療に対する共
通理解をもった高度専門職業人を育成しようとするもので、将来の共同大学
院の設立に向けての基盤整備も視野に入れています。ここで特に強調したいのは、
「地域社会への貢献」の観点です。
 医療を媒介とした異分野間の連携強化と人材育成は、地域の多岐にわたる
医療問題の解決や地域産業の発展に貢献できるものと期待しています。


 ○ CO2削減に向けた取組について

 CO2の削減については、7月から9月まで「夏期の省エネルギー及び経費節減に
係る強調月間」と定め、皆さんのご協力をいただいているところです。
 7月の電気使用量は、昨年を若干上回ってしまいましたが、8月については、前
年度比マイナス7%となり、このまま推移しますと、昨年度実績よりもCO2を削減
できる見通しとなっています。
 しかし皆さんも既にご承知のとおり、原油高騰の影響で、北電が来年1月から電
気料の大幅な値上げを予定しているため、昨年に比べ3〜4千万円の経費増が
見込まれています。8月の下旬は大変涼しかったのですが、9月に入ってからまた暑
さがぶり返してきています。あらためて省エネルギーの取組へのご協力をお願いいたします。

 来る9月18、19両日に、北海道経済センターにおいて、本学と北海道新聞社
の共催による「健やか北海道プロジェクト『道新フォーラム』」が開催されます。
 介護予防、認知症予防をテーマに、1日目が自治体・事業者向けセミナー、2日
目が一般市民向けのフォーラムを予定しています。2日目の市民向けフォーラムは、
既に定員の倍以上の申し込みがきており、このテーマに対する道民の方々の関心の
高さを思い、本学として、医療・保健の最新情報を提供していく使命の重大さをあら
ためて痛感しています。