第3号 平成16年7月20日 学長室だより第3号をお届けします。早いもので私が学長に就任してから5ヶ月が経過 しました。本学も夏真っ盛りという感じで、これから学生にとっては試験、教員の皆様に おかれても診療や研究などでますますお忙しくなることと思います。 今回は6月に盛会のうちに終了した大学祭や8月に始まる東医体、その他、学長室 会議が新しい体制で発足しましたのでそういった内容を中心にお知らせします。 1 海外先進教育研究実践支援プログラムの募集を行っています。 このプログラムは特色ある大学教育改革の支援策として、文部科学省が新しく事業 を開始したものです。 内容につきましては私のメッセージを添付して、各所属長に通知しているところです。 本学は昭和25年の開学以来、「進取の精神と自由闊達な気風」、「医学・医療の 攻究と地域医療への貢献」という建学の精神に則り、幅広く社会貢献に努め、今日の 地位を築いてきましたが、今後においても、最先端の高度医療技術の開発やIT技術を 活用した遠隔医療の推進などによる国際社会・地域社会への貢献がより強く求め られると考えられます。 この社会のニーズに応え、建学の精神を一層具現化するためには、私としても本学に おける教育研究体制の確立、とりわけ有為の教育研究者の育成が不可欠と考えて おります。 本プログラムでは、大学としてのビジョンを基に、教職員を海外の教育研究機関等に 派遣し、先進的な研究や優れた教育実践に参画させることなどにより、教職員の教育 研究能力の向上を図り、大学の教育改善に資する取組が対象となり、最長1年間の 期間につき、1人当たり400万円を上限とした外国旅費が支援されます。 このため、本学においても、このプログラムの公募に参加し、教育研究者の能力の 向上を図ることとしましたので、上記趣旨に合致する在外研究を志す本学教員の応募を 広く求めます。 詳細な募集通知は、平成16年7月13日付けで各所属長あてに通知しており、その他 本学ホームページ国際交流のページ (http://web.sapmed.ac.jp/kokusai/web_index.html) にも搭載しておりますので、応募を希望される場合は、平成16年7月22日(木)までに 必要書類を提出してください。 (担当:事務局企画課国際・学術交流(内線2166)) 2 現代的教育ニーズ取組支援プログラムの募集を行っています。 このプログラムについても、文部科学省が新しく事業を開始したもので、大学の 個性化・多様化や国際競争力の強化が求められる中、大学における教育の質の充実 や、世界で活躍し得る人材の育成のため、各大学から申請された取組の中から、特に 優れた教育プロジェクト(取組)を選定し、財政支援を行うことで、高等教育の更なる 活性化が促進されることを目的としています。 本プログラムでは、6件のテーマが設定されており、それぞれのテーマに応じて、大学 等としてのビジョンをもとに学長を中心とするマネジメント体制の下、各大学が計画 している教育プロジェクトを対象として募集しています。 〈テーマ名〉 「地域活性化への貢献」 「知的財産関連教育の推進」 「仕事で英語が使える日本人の育成」 「他大学との統合・連携による教育機能の強化」 「人材交流による産学連携教育」 「ITを活用した実践的遠隔教育(e-Learning)」 本学としては、「地域活性化への貢献」というテーマで、申請作業を進めておりますが、 大学としてはテーマ別に3件の申請が認められていますので、残りの2件につきまして、 各先生方から応募を募ることといたしました。 詳細な募集要領は、平成16年7月13日付けで各所属長あてに通知しておりますが、 その他文部科学省のホームページ (http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/index.htm) にも掲載されていますので、応募を希望される場合は、平成16年7月21日(水)までに 必要書類を提出してください。 (担当:事務局学務課教務第一係(内線2185) 3 新しい学長室会議の体制がスタートしました。 本学では学長室会議規程により、特定の重要事項の企画、立案等を行うため、 学長室会議を設置することとなっており、学長、学長補佐(専任教授)、事務局次長で 構成されていました。大学を取り巻く環境は大きく変化しており、中長期的な課題を学内 の幅広い範囲の方々の参画を得て検討していく必要があります。 こうしたことから、今回、助教授や講師の方々もこの会議に参加できるよう規程を 改正し、評議会の承認を得たところです。 7月12日の評議会決定で任期は1年を予定しており、次の方々がメンバーとなって います。 〈メンバー〉 医学部 生理学第一講座 當瀬 規嗣 教授 臨床検査医学講座 渡邉 直樹 教授 地域医療総合医学講座 山本 和利 教授 分子医学研究部門 濱田 洋文 教授 医学教育専任教員 相馬 仁 助教授 保健医療学部 一般教育学科 藤井 博匡 教授 理学療法学科 片寄 正樹 助教授 4 法人化問題部会が発足しました。 現在、大学の法人化問題については、本学の設置者側の窓口である本庁総務部で 「札幌医大のあり方検討チーム」を発足させ、検討を行っているところです。本学では 大学改革の視点や教学の観点などもこの検討に反映させていくためこれまでの 法人化問題ワーキンググループの実務的組織として、法人化問題部会を発足させ ました。医学部3名、保健医療学部2名と事務局企画課をメンバーに取組みを進めて いこうと考えています。 部会のメンバーは次の方々となっています。よろしくお願いします。 〈メンバー〉 医学部 生理学第一講座 當瀬 規嗣 教授 病理学第二講座 澤田 典均 教授 泌尿器科学講座 塚本 泰司 教授 保健医療学部 看護学科 笠井 潔 教授 理学療法学科 吉尾 雅春 教授 5 第54回札幌医科大学大学祭が終了しました。 大学祭については、6月12日(土)、6月18日(金)〜20日(日)の日程で開催され、 大きなトラブルもなく盛会のうちに無事終了いたしました。これもひとえに並木学生 部長のご指導のもと、大学祭実行委員会の学生による並々ならぬ努力があったものと 思われます。 また、今回は医学展などの企画や模擬店が新聞やテレビなどのマスコミで紹介され、 特に皆さんの関心が高かったように思われます。来年以降につきましても、今年以上の 盛り上がりを期待したいと思います。 6 第47回東日本医科学生総合体育大会が開催されます。 東日本医科学生総合体育大会(東医体)については、今回で47回目となり、主管校を 旭川医大、副主管校を本学と北大、弘前大として、7月末から8月中旬にかけて開催 されます。本学の担当競技は、空手道、柔道、ラグビー、陸上、水泳、準硬式野球、 弓道の7種目となっております。 なお、各競技の実施にあたっては、競技会場ごとに緊急体制としての救急医師が常駐 することとなっており、本学としても派遣する必要があることから、皆様のご協力を お願いします。 7 平成16年度札幌医科大学オープンキャンパスが開催されます。 今年度のオープンキャンパスについては、8月4日(水)11時から開催します。平成13 年度は保健医療学部単独で実施、平成14年度からは両学部合同で開催するように なり今年で3回目となります。例年400名前後の高校生や両親、教員が参加しており、 大盛況となっております。 また、オープンキャンパスに参加した高校生が本学に入学する割合も高くなっており、 高校生に対する本学のPRの場として重要になってきております。今年度についても 皆様のご協力をお願いします。 8 交通死亡事故防止指導のお願いがありました。 6月22日に中央警察署交通担当次長である森谷政嗣警視が、札幌方面中央警察 署長から学長あての「大学生による交通死亡事故防止指導のお願いについて」という 依頼文書を持参して来学しました。本学からは並木学生部長に対応をお願いしました。 この文書の概要は次のとおりです。 道内の交通死亡事故が6月5日現在全国ワーストワンとなっている中で、特に 大学生の交通事故による死者数が昨年1年間の大学生の死者数と同数になって おり、6月10日には北見工業大学生の運転する乗用車が雨天時に速度の出し過ぎ により路外逸脱のうえ電柱に衝突し、同乗していた同大学の学生2名が死亡すると いう重大事故が発生しました。 過去の大学生が当事者となった交通死亡事故を分析すると、 ○速度の出し過ぎや無理な追い越し等による正面衝突、路外逸脱など単独事故 ○ドライブなどのレジャー目的による事故 等若年運転者特有の傾向が顕著に表れております。 ついては、貴大学の学生を交通事故の犠牲から守るために ○全学生を対象とした交通事故防止講習会の開催 ○講義冒頭における交通安全指導 ○セーフティーラリー北海道への参加・完走宣言 など交通安全活動を積極的に推進して、将来ある学生が交通事故で大切な命を失う ことのないよう学生に対して「命の尊さ」を自覚させ、学生個々の交通安全意識の高揚 を図っていただくようご指導をお願いします。 以上が文書の概要ですが、特にこれからレジャーシーズンを迎え、また学生の夏休み が始まり、旅行などの機会が増えることから、学生に対する指導はもとより、皆様に おかれましても十分に気をつけて行動されるようお願いいたします。 |