第24号 平成17年8月31日 学長室だより第24号をお届けします。 8月も残すところ僅かとなりました。まだ、残暑は厳しいですが朝晩は少しずつ肌寒く なっています。 皆さんも健康に留意されるようお願いします。 ◎ 知的財産管理教育の取組について 平成17年度の現代GPに、この取組が採択になったことにつきましては、前号でも 触れさせていただきました。 知的財産管理室の発足をはじめ、入門的な知財教育はこれまでも実践してきた ところです。 特に今年度は学生の皆さんの関心も高く、非常に受講率が高かったと伺っています。 これらの実績に加え、今回の選定理由の中では3つの特徴が評価されたものと考え ています。 一つ目は特徴とされているコース別知財教育の中で、企業との連携を重視した技術 移転型体系教育を重視している点です。知的財産の活用ということを視野において 教育の取組を進めようというもので、私も、この取組を実施するに当たっては実際に 企業と共同研究を進められている教員の方のご協力をはじめ、企業の方にも何らか の形で参加していただきたいと考えています。 二つ目は、本学が地域医療医療従事者を多く輩出している特色から、そうした方々を 対象とした知財遠隔リカレント教育です。地域での研究促進という面からも評価されて おり、私としても地域にいる医療従事者のご意見も伺いながら、知財管理室長の石埜 先生や佐々木アドバイザーとコンテンツの作成を検討していきたいと考えています。 三つ目は知的財産教育手法の開発です。法学系の大学院とは違う研究者支援型 知財教育の具体的手法は、どういった形で進めたらよいのかということです。 私としては研究者としての失敗事例も含めたケーススタディなどにも力を入れたいと 考えています。 今後、この取組の具体化については、知的財産管理室を中心としたプロジェクトチーム を編成、検討することになりますが、是非、教員の皆さんのご意見も伺わせていただけ ればと思います。 ◎ 大学の認証評価について 先日、平成17年度のIDE大学セミナーに出席してまいりました。テーマは大学の認証 評価を巡ってということで、本学からはこれまで自己点検活動で中心的に対応していた だいた医学部の加納英雄教授にパネリストとして参加していただきました。 大学基準協会の評価につきましては、昨年3月5日付けで適合について結果をいただ いているところです。 この結果については平成16年4月1日から7年間が認定期間となっており、勧告や 助言の指摘があった点などについて改善実施状況を報告することになっています。 現在、ワーキンググループで対応について取り組んでおりますが、1年目の節目と いうことで途中経過を今後、整理していきたいと考えています。 今回のセミナーで私なりに感じたことを述べさせていただきます。法人化を迎えますと こうした大学の評価以外に、法人としての評価が設置者によって組織される評価委員会 で評価されることになります。 この評価委員会では、計画の策定のみならず、その進捗状況も評価されることになり ます。 相互評価の場合ですと、評価する側とされる側が双方向で理解しながら対応が可能と 言うこともありますが、一方的な評価になりますと評価される側が評価する側の理解不足 として相互不信に陥りやすいとの指摘もあります。 今後、評価委員会のあり方についても大学としての考えは設置者に伝えていきたいと 考えております。 「評価」ということでは、現代GPなど各種プロジェクトでも、評価の仕組みがどうかという ことが必ず、大事な要件となっています。学生の評価や教員同士の評価などの取組は、 本学でも取り入れられてきておりますが、今後、新しい仕組みも考えていく必要があるの ではないしょうか。 ※ ※ 先日、現代GPで協力していただいた関係機関を訪問するため、道東の別海町に行って まいりました。 今回の取組を通して、地域の本学に対する期待も肌で感じることができたように思い ます。 現地での学生の皆さんや教員の皆さんも、初めての取組で大変、ご苦労様でした。 また、協力していただきました地域の皆さんに感謝いたします。 臨床研修センターでは研修医を希望する方の募集を行い、現在、随時、面接等を 行っていると伺っています。 研修そのものはなんと言っても指導にあたる教員とコ・メディカルの皆さんの協力が 不可欠です。 魅力ある研修体制づくりのため、頑張っていただければと思います。 本日31日には学内で検討している定款素案の説明を中心に、学内懇談会を開催 します。 ホームページにも検討内容についてアップしておりますので皆さんのご意見をいただけ ればと思います。 |