第22号  平成17年8月1日

 学長室だより第22号をお届けします。
 
 8月になりました。今週はオープンキャンパスなどもあり、関係される皆様に
おきましては暑い中、大変ご苦労様です。
 
◎ 新しい時代の札幌医科大学の進路を考える懇談会について

 7月28日(木)に監査法人をお招きして、公立大学の法人制度について説明を
していただきました。

  これまでも、法人制度の導入は大学間競争をはじめ、機動的、弾力的な組織
づくりのために必要であるということは、私の方からも機会あるごとにお話させて
いただいているところです。

  今回は病院の最前線で従事されている職員の方をはじめ、学生の皆さんなど
にも積極的に参加していただき、制度そのものの理解をしていただこうとしたもの
です。

 17:30からの開催ということで、勤務後お疲れであったこととは思いますが、
200名余りの方の参加があり、今後ともテーマについても相談してこうした場を
作っていきたいと考えております。

 法人制度の取組を所管する大学改革推進室が4月に設置されて4ヶ月が経とう
としております。
 その中で、移行に伴う事務的な作業をはじめ、今後の法人化作業を進めるに
当たっての具体的方向性の検討などが精力的に進められているところです。

 28日の懇談会の中でも情報公開を速やかに行ってほしいというお話がありま
した。
 私としてもできるだけ早い段階から、教員や職員の皆さんに情報を提供し、また、
ご意見を伺いたいと思いますので、8月あるいは9月中には、今後の大学の骨格
となる定款のたたき台をお示ししたいと思っています。
 
◎ 大学教育改革の支援プログラムに対する取組について

 GP(グッド プラクティス)という略称で、文部科学省が競争原理に基づいて
特色ある取組を支援するプログラムが数年前から実施されています。

 今年度からはメニューも増えましたが、取り組む大学も増加し、このプログラム
に対する競争的環境は厳しくなっています。

 私としては本学の教育改革意識そのものが高まることも期待しておりますし、
また、これまでの教育そのものの見直し、新たな方向付けの検討を進める良い
機会と考えています。

 担当される教員、職員の皆さんは大変かと思いますが、ぜひ、こうした取組に
参画していただければと思います。

 7月21日に私も現代GP(知的財産関連教育の推進)の面接審査に、医学部教授
三高先生や石埜知的財産管理室長と行ってまいりました。特に研究者にとっては
知的財産教育というのはなくてはならないものと思います。

 例えば、特許出願の前に学会発表をしてしまうとか、知的財産の管理に不慣れな
ため、知らぬ間に他人の特許を侵害してしまうなど様々な事例があります。
 こうした教育を学部学生や大学院生の皆さんに進めていこうと考えたものです。

 幸い本学には弁理士資格を有する教員(石埜助教授ならびに佐々木客員教授)
が勤務しており、良い教育環境にあります。
 
 また、6月に申請を行っていた大学教育の国際化推進プログラムでは海外先進
教育実践支援のメニューで保健医療学部が取り組む「多文化医療教育導入による
新医療人の育成」(取組担当者:丸山知子保健医療学部長)が採択になりました。
(採択19件・応募101件)

 この取組は保健医療受益者の多様な文化的背景を理解することを基盤とした
専門教育を進めようとするもので、派遣される先生の成果を期待しております。

     ※                                  ※

 図書館2階のスペースに念願のラウンジが設置されました。

 学生の皆さんは夏休みや試験期間ということもあり、まだ、活用する機会が
少ないかもしれませんが、教員、職員の皆さんも是非、一度、訪問していただければ
と思います。

 夏も本番を迎え、レジャーなど自家用車を運転する機会なども多くなると思いますが、
皆さん方におかれましては、交通事故には十分、気をつけてください。