理事長だより第19号をお届けします。
 今年も残すところ1週間余りとなりました。
  それでは、最近の本学の動きをお知らせします。

新型インフルエンザへの対応について
  全国的な流行となった新型インフルエンザですが、道内の罹患者数はさすがに峠を越えたようです。
  しかし、これから本学にとって大変重要な入試の季節を迎え、受験対象者が新型インフルエンザに罹患あるいは、その疑いがある場合に備え、早速、追試の対応をとることを決定いたしました。
  先日実施された、保健医療学部の推薦入試では、幸いひとりの該当者もなく、一昨日無事に第一次選考の合格者を発表することができました。追試だけでなく、これから本格的な受験シーズンを迎えるにあたり、入試を担当される教職員の皆さんにとっては、大変大きな負担であるとは思いますが、出願者の受験機会の確保と、感染拡大の防止のため、今後もご協力を切にお願いするところです。

行政刷新会議による事業仕分けの実施について
   新政権のもとに設置された行政刷新会議により、国民的な観点から国の予算、制度その他国の行政全般のあり方を刷新するとともに、国、地方公共団体及び民間の役割のあり方を見直す、いわゆる「事業仕分け」が実施されました。
  皆さんも各種マスコミの情報などから、科学関連事業などに大変厳しい判断がなされたことはご承知のことと思います。先日、文部科学省から直接話を聞く機会があり、本学の実施している「橋渡し研究支援推進プログラム」や「がんプロフェッショナル養成プラン」などは、評価していただいたようです。
  事業仕分けは、国民に予算編成の過程をオープンにして、事業コストの意識を明確にしたことは意義があったとは思いますが、一方で、即効性の費用対効果の議論が前面に出てしまい、コストをかけてもなお国家として実施すべき事業に対するビジョンの観点が明らかに不足していたと思わざるを得ません。
  事業仕分けを反映した予算の削減額は、ほぼ固まったようですが、本学としては、科学研究の重要性を機会あるごとに発信していかなければならないと考えているところです。


  今年の冬は、雪が少ないと思っていましたら、降りましたね。冬らしくなってきました。寒暖の差が激しいと体調管理も大変です。医師、看護師等の皆さんにとっては、まさしく忙しい季節ですが、くれぐれもお気をつけて、お励み下さい。