理事長室だより第15号をお届けします。
 本道は、6月に入り雨の日が続いておりますが、皆様、いかがお過ごしでしょうか?
 さて、15日には、第5回公開リレー講座が開催され、法政大学キャリアデザイン学部教授の尾木直樹先生のご講演を拝聴いたしました。
 先生のバイタリティあふれ、かつユーモアに富んだ語り口に引き込まれ、時間の経つのも忘れてしまいました。先生が実感しておられる日本の教育に対する強い危機感は、警鐘としてご来場の皆様に伝わったのではないでしょうか。
 来週6月22日(月)には、本リレー講座の責任監修者である寺島実郎先生に再度御登壇いただき、いままで5回にわたって開催してきた本講座を総括していただくこととしております。
 学生の諸君には、是非参加いただき、国際的視野を兼ね備えた医療人へのきっかけとしてほしいと強く念願しています。
 それでは、最近の本学の動きをお知らせします。

第59回札幌医科大学大学祭について
 来る6月18日(木)から21日(日)にかけて、「★札医ミシュラン★〜三つ星を目指して〜」をテーマとした本学の大学祭が開催されます。
 大学祭は、ただのお祭りではありません。普段、自分たちが学んでいることを地域社会に知ってもらうための公開の場であり、積極的な情報発信するための絶好の機会です。
 学生の皆さんの力を集結して、大学祭を楽しく、かつ有意義なものに作り上げていきましょう。
 この4日間、趣向を凝らした様々な催しが企画されておりますが、特に、来年の開学60周年を記念して、20日(土)14時から臨床大講堂で特別講演会を開催いたします。
 講演会では、身近な中毒事故について筑波大学名誉教授内藤裕史先生(第7期生)が、日本紅斑熱を発見した時のエピソードを徳島県阿南市馬原医院院長の馬原文彦先生(第14期生)が、それぞれご講演されます。
 またとない貴重な機会ですので、本学の皆様のふるってのご参加をお願いします。

早稲田大学とのスポーツ医学連携について
 本学医学部と保健医療学部は、明日6月18日に、早稲田大学スポーツ科学学術院と、スポーツ医科学に貢献できる人材の育成と学術の発展に寄与することを目的として、学術連携協定を締結することといたしました。
 競技スポーツの医科学的研究をもちろんですが、中・高齢者フィットネス及び運動療法に関する研究について、お互いに連携し、協力しながら取り組んでいくこととしており、スポーツ医科学を通して中・高齢者への予防医学までも視野に入れた広範なものとなっています。
 両学の持つ高い知見をさらに融合させ、我が国における最高レベルのスポーツ医科学教育研究臨床拠点となるよう期待しております。
 また、本学では、香港理工大学との連携についても検討を進めています。国内外の大学との連携協力は、本学の持つ知の拠点としての機能をさらに活性化させ、ひいては道民の皆様へ新たな地域貢献ができるのではないかと考えております。


 最後になりますが、とうとう道内でも新型インフルエンザへの感染が確認されました。
 皆様におかれましては、感染予防に努め、お体に気をつけて頑張ってください。