理事長室だより第12号をお届けします。
   さて、先日の北海道新聞で、道は、札幌医科大学の改築に向け、新年度 予算に調査費として約200万円を計上する方針との記事が掲載されまし た。これから、予算案の確定、議会審議を経ていかなければならないもの ではありますが、長年の懸案であった改築に向けて、具体的に議論しよう という動きが出てきたのは大変喜ばしいことと考えています。
 それでは、最近の本学の動きをお知らせします。

平成21年度医学部特別選抜試験合格者発表について
  今月11日、平成21年度医学部特別選抜試験の合格者を発表いたし ました。一般推薦選抜20名、特別推薦選抜15名の合格者の皆様に、 まずはおめでとうとお祝いの言葉を贈りたいと思います。この4月から は、本学学生として、本学の建学の精神である「進取の精神と自由闊達 な気風」を存分に味わうとともに、「医学・医療の攻究と地域医療への 貢献」に邁進していただきたいと考えています。

「第2回オール北海道先進医学・医療拠点形成 シンポジウム」が開催されました
  先月30日に、札幌市内で、橋渡し研究全体の取り組みをより多くの 方々に理解していただくための普及・啓発活動の一環として、シンポジ ウムが開催されました。
  皆様もご承知のとおり、「オール北海道先進医学・医療拠点形成」プ ロジェクトは、道内3医育大学が協力して「北海道臨床開発機構」を立 ち上げ、先進医科学分野の研究等を医療に役立てるために有用な研究シ ーズを発掘・育成することを目的としているものです。
  冒頭、文部科学省研究振興局・倉崎高明研究振興戦略官からご挨拶と ご講演のあと、特別講演として、岡野光夫東京女子医科大学教授/先端 生命医科学研究所長による「再生医療の実現に向けて」、黒川達夫千 葉大学大学院薬学研究院教授による「今後の医療情勢と医薬品への期 待」と題して、それぞれご講演いただきました。
  当日の質疑応答では、珠玖洋三重大学大学院医学系研究科教授、神 戸から村上雅義先端医療振興財団常務理事など、遠方からお越しいた だいた方からも熱心なご意見をいただき、北海道発の当プロジェクト に対する各界からの大きな期待を実感したところです。
  本学にも「脳梗塞に対する再生医療」、「白血病における移植片対 宿主病のバイオマーカー」など臨床に極めて近く注目すべき研究がい くつもあります。今後もこのような橋渡し研究が本学の特色のひとつ となることを願っております。


 昨日、今日の両日、札幌医科大学附属病院スノーフェスティバルが実 施されています。地域に根差した基幹医療機関として、病室の窓から見 える冬の風景に温もりを感じてほしいと、職員が中心となった取組も4 回目を迎えました。雪像、スノーキャンドル造りにご協力いただいた皆 さん、寒い中での作業大変ご苦労様でした。