第16号 平成17年4月27日 学長室だより第16号をお届けします。 新年度を迎え、事務局では人事異動もあり、新しいスタッフが参加することになって 事務の引き継ぎをはじめ、何かと慌ただしいかと思います。 本学も空席になっていた局長に、前根室支庁長でありました村井局長を迎え、また、 板垣事務局次長、石川病院事務長と事務局幹部の方々も新体制になり、教員ともども よろしくお願いします。 また、新しく多くの教員も迎えております。北海道の医療のために、また札幌医大の 発展のために、ご尽力をお願いいたします。 ◎ 4月8日、平成17年度入学式が実施されました。
今年度入学された方は、医学部100名、保健医療学部102名、大学院は医学研究科 27名、保健医療学研究科修士18名、博士課程7名です。 本学は昭和25年に道民の強い要望を受けて、道立の医科大学として創立以来、 半世紀の歴史をもっており、入学された皆さんには建学の精神のもと、新しい医学・ 医療、道民の健康を守る旗手として羽ばたいていくことが期待されます。 大学生活の中で、医学、保健医療学を懸命に学ぶことのみならず、病気や障害を持つ 人々の心の痛みを感じる感性豊かな人間性を含む人間としての総合力を是非、磨いて いってほしいと思います。 そのためにも教職員の方々のご支援、ご指導よろしくお願いします。 ◎ 札幌医科大学の法人移行に関する基本的な考え方が策定されました。 吉澤副知事を本部長とする札幌医科大学改革推進本部で、本学の法人化移行に
関する基本的な考え方が策定されました。 昨年11月に「札幌医科大学のあり方について〜魅力ある大学づくりを目指した大学 改革の実現に向けて〜」がとりまとめられ、この検討結果を踏まえ、大学改革推進室が 中心になって検討作業を進めるわけですが、法人への円滑な移行が進められるよう 留意すべき事項や検討の方向性などを整理したものが「基本的考え方」です。 この内容につきましては、基本的には法人制度の特徴的な内容について触れられて いるものですが、本学の法人化検討委員会の各部会で話題になっている項目なども 反映されているところです。 特に法人の運営組織の骨格になる部分では、学長と理事長を一体型とすることを 基本に、役員会をおくことがあげられます。このことは組織の機動性を重視することは もとより、大学経営と教学が分離されることの弊害も解消できることなど大学改革に 欠くことのできない要素をもっているものと考えられます。 そのほか、目標評価の分野では情報公開、人事制度の面では法人制度のメリットを 活用した制度の構築、財務会計では弾力的な制度設計についてもそれぞれ検討項目に 挙げられております。 国会の付帯決議には法人化移行にあたっては、大学の自主性、自律性が最大限発揮 しうる仕組みの確保をはじめ、雇用問題、労働条件など、関係される教職員との意思疎通 を行うこととされており、私もそうあるべきと考えています。 また、今後はホームページなどを活用して学生の皆さんや後援会の方々への周知にも 努めていきたいと考えております。 ◎ 現代GP「地域密着型チーム医療実習」の取組についてお知らせします。 この取組の進捗状況につきましては、ホームページの方でも逐一、お知らせしている
通りですが、はじめての試みと言うこともあり、コアグループのリーダーである相馬先生を はじめ、グループメンバーや学務課の担当職員の方々には何かとご苦労をおかけして いることと思います。 先頃まとまりました参加されている学生の皆さんのアンケートでも「地域医療」と 「チーム医療」についての理解に対する期待や関心が深まったという意見なども 見受けられ、夏の臨地実習を控えた準備教育も着々と進展しているのではないか と思われます。 今年度もまた、特色ある大学教育改革プログラムの一環として特色GPや現代GPの 公募が始まりました。本学でも学生の国際医学交流をはじめ、利尻島での臨海実習や 全学をあげた実践的な保健医療学総論など特色ある取組もあり、これが大学教育改革 のきっかけになるかもしれません。 今後、プログラムのメニューも増えており、大学の取組や方向性と一致するものに ついては積極的に取り組みたいと考えておりますので、皆さんのご協力をよろしく お願いします。 ※ ※ 新年度になり、特に付属病院では患者さまの個人情報保護に対する取組や医療情報 統合システムの導入への対応など病院長はじめ、教職員の皆さんにおかれては休む間 もない状況かと思われますが、より良い病院づくりのため、よろしくお願いします。 また、4月1日付けで本学の知財ポリシーをはじめ、発明規程が施行されました。 知的財産の取扱などについては、講座訪問による相談なども行うこととしておりますので、 知的財産管理室までご連絡頂ければと思います。 学長室会議でも話題になりましたが、発明というのは地域医療の最前線に大きな きっかけがあるものです。本学は臨床に近い分野の研究が一つのブランドかと思われます。 私としては今回のポリシーの策定が研究の励みになるよう取り組んでいきたいと考えて おります。 |