第15号 平成17年3月29日 学長室だより第15号をお届けします。 入学試験、卒業式と大学の行事も無事終了し、年度末ということを実感する時期と なりました。特に職員の皆さんは人事異動ということもあり、4月からはまた、新しい体制 になると思われます。今回の異動により医大を離れる方には、大変お世話になり ありがとうございました。 学内には総務部の大学改革推進室が整備されることになり、今後、この組織が中心に 大学と設置者との連絡をはじめ、具体的な法人化準備作業を進めていくことになります。 私としてもこの組織と本学の教員、職員との意見交換、情報交換などが緊密に行われる よう期待しております。 ◎ 産学連携フォーラムを開催しました。 3月25日、13時30分から道庁赤れんが会議室で道庁経済部と共催でフォーラムを 開催しました。企業の方、試験研究機関の方、産学連携を推進している組織の方、そして 自治体の方など旭川や函館、遠くは下川町など札幌近郊のみならず、延べ100名余りの 参加がありました。 大学を離れて、赤れんが庁舎というフロンティアスピリットの原点ともいうべき会場で 第1回目のフォーラムを行ったことも成果と思われますが、佐藤医学部長をはじめ、 医学部の濱田先生、鳥越先生そして保健医療学部の田中先生、知財管理室の石埜先生 がわかりやすく講演していただいたこともあり、会場の反応も非常に良かったと思います。 アンケートなどを見ても、今後の本学への期待として数多く意見が寄せられたことも あり、私どもも産学連携の具体的取組や全学的な研究シーズを発信する機会について 多くつくらなければならないことを痛感したところです。 今回は総論と事例を中心にしたガイダンスということもありましたが、今後はある程度、 的を絞ったテーマをいくつか設定し、双方向のセミナーを実施できないかとのご意見も あり、私もそういった方向で関係の皆さんと来年度の進め方について相談していきたいと 考えております。 ◎ 平成16年度大学卒業式、大学院修了式が行われました。 3月18日、札幌プリンスホテルで卒業式・大学院修了式が執り行われました。今年の 卒業生は医学部103名、保健医療学部96名、大学院修了生は医学研究科28名、保健 医療学研究科は修士・博士課程前期が19名、博士課程後期が2名でした。 卒業というのは一区切りでありますが、必ずしもそれで終わりという訳ではなく、これから が出発の時です。特に本学は「医学・医療への攻究と地域医療への貢献」という建学の 精神があります。本学の卒業生はこれまで約6,000名ですが、その大半は北海道に 根を下ろし、地域医療や保健医療の最前線で活躍しています。 また、大学院の研究課程でも、独創性を心がけ、未知の世界に敢然と挑む開拓者精神 を身につけたと思いますが、是非とも研究成果を社会に還元していただければと思い ます。 今年度の卒業生、修了生の皆さんの今後の活躍を期待しておりますとともに、今後とも 大学の教職員の方々の応援も引き続き、よろしくお願いします。 ◎ 4月1日から大学建物内が全面禁煙になります。 すでに保健医療学部や附属病院では全面禁煙を行っていたところですが、健康増進法 の施行や医師や医療技術者を育成する場としての大学のあり方を踏まえ、大学全体を 全面禁煙すべきか検討してきたところです。 この結果、4月1日から大学の建物内では学内・学外のかたを問わず、全面禁煙とする こととしましたので、皆さんのご理解とご協力をよろしくお願いします。 ※ ※ 先日の朝日新聞の記事に、全国89の国立大学学長に対して行われた法人化に関する アンケートの結果が掲載されました。予算額の削減に対し、厳しい財政運営が迫られた ものの、概ね民間の手法を取り入れる新しい経営方式を評価し、改革の手応えを感じると いった内容のものでした。 その中で、注目すべき点は財政的基盤の不安定性と競争的資金の獲得による格差の 拡大が不安材料としてあげられています。国立大学も法人化1年目ということで、ある 程度の問題点が浮き彫りになり、今後、それらを改善することにより新たな取り組みが されていくものと考えられます。 公立大学では17年度、医科系では最初の取組として横浜市立大学が法人化されます。 本学でも5つの部会を設置、関係される教職員の皆さんには忙しい中、活発な議論をして いただいております。4月からは推進室が設置されることにより、法人化作業も本格化 します。 私としては学内広報等を通じ、この法人化作業を契機に大学改革の更なる推進に取り 組みたいと思いますので、皆さんの積極的参加をよろしくお願いします。 |