第13号  平成17年2月22日


 学長室だより第13号をお届けします。週末には入試を控え、担当される教職員の
皆さんは気の休まらない日も続き、大変、お忙しいことと思いますがよろしくお願い
します。
 

◎ 法人化検討の取組についてお知らせします。

  5つの専門部会が本格的に動き出しました。3月末に設置者側が策定する基本方針
 に本学の意見を反映させるため、取り上げなければならない事項を検討していくのが
 当面の作業になるかと思われます。

  法人化については、学長室だより等において皆さん方に内容をお伝えしているところ
 ですが、法人制度を活用して大学がどう改革できるのかが重要なポイントです。

  これまで、なかなか実現できなかった建設的な取組も制度を活用することにより可能
 になるものもあると思います。しかしながら、そのためには大学側にしっかりした自己
 責任で運営する体制と対外的に説明できる透明性が求められます。これらを念頭に
 大学側の考えをまとめていかなければなりません。
 
  法人化を契機に私としては是非、取り組みたいことが2つあります。それは「交流」が
 キーワードと考えられます。

  制度的、財政的な制約などもあると思いますが、1つは臨床と基礎、病院と大学の
 交流のための「橋」です。長い間多くの方が必要としてきた2つの建物の文字通りの
 「架け橋」です。

  もう1つは教員と学生、医学部と保健医療学部の交流を進める「カフェテリア」です。
 これは、単に休憩するスペースではなく、情報を交換し、新しい札幌医大の明日を語り
 合うための重要な空間です。

  本学はスペースも様々な制約がありますが、物理的に分断されがちなそれぞれの
 活動拠点に何とかつながりを持たせたいと考えています。こうしたことも皆さんのご提案
 などを踏まえ、困難な部分もあるかと思いますが一歩一歩進めていくことができればと
 思います。

  また、現在、図書館をはじめ、情報センター、中央写真室などの方から今後の展望
 などを意見交換する機会を持たせていただいております。今後、教員、学生、患者様に
 貢献し、そして地域の方々に開かれた取組をするため、どういうことを考えていかなけ
 ればならないか、問題点や課題なども伺っているところです。

  私としては大学の資源の蓄積と発信というキーワードを踏まえて、どういう方向で
 考えていけば良いのか、懇談会など意見交換の場を設置していきたいと考えています。
 

◎ 知財ポリシーの学内パブリックコメントを実施します。

  本学としての知的財産の扱いに係る基本的な考え方をまとめた「札幌医科大学知的
 財産ポリシー(案)」などについて、学内の教職員の皆さんの意見を広くお聞きしたいと
 考えています。

  この案につきましては、知的財産管理室長の石埜先生を中心にたたき台を作成し、
 産学・地域連携機能等検討委員会(委員長 医学部 濱田教授)で検討してきたもの
 です。道との調整の中で、検討内容に修正があったものもありますが、私としては19
 年度の法人化を見据え、是非とも整備しておかなければならない規程と考えています。

  今後、各所属への通知をはじめ、学内ホームページを活用して、内容とQ&Aを掲載
 していきますので是非、ご覧いただければと思います。
 
             ※                        ※  

 2月16日(水)に道の小林経済部長が来学し、産学連携やバイオ産業の振興などで
意見交換を行いました。現在、道では道内のバイオ産業育成のため、企業の研究開発や
施設整備に対する助成制度を創設しようとしています。こうした中、本学もどういう形で
支援が可能か検討していくことも地域貢献の一つの柱として重要なことではないでしょうか。
 
 ホームページも広報室を中心にリニューアル作業が進んでおり、このたび、現代GPの
取組内容をお知らせする項目や「連携の窓」という後援会や地域、企業の方にわかり
やすい項目を新たにつくりました。

 また、この学長室だよりもホームページにアップし、少しでも開かれた大学づくりに
つなげていくことができればと思っています。