第12号  平成17年2月14日


 学長室だより第12号をお届けします。雪まつりも終わり、春が待ち遠しいですね。
インフルエンザもそろそろ流行の兆しとなっており、皆様方も健康に留意してください。

 
◎ 法人化検討委員会各専門部会を開催しました。

 2月3日に計画・評価部会(部会長:佐藤医学部長)、人事制度部会(部会長:丸山
保健医療学部長)、2月4日に病院部会(部会長:島本病院長)、2月8日に財務会計
部会(部会長:橋本事務局長事務代理)が開催されました。

 また、私が部会長を努めます組織運営部会も2月8日に開催したところであり、監査
法人を招き、法人の骨格となる定款作成に当たってのポイントについて、部会のメンバー
の方々と意見交換を行いました。

 公立大学法人の場合、国立大学と違い、独創的な制度設計が可能となっています。
このため、定款そのものは設置者が作成することとなりますが、内容については様々な
角度からの検討が必要になると考えられます。

 組織の問題をとっても、役員会の設置の有無、経営と教育研究両審議機関の役割
など重要な事項が多くあります。17年度に法人化する公立大学をみても、様々な内容
となっています。

 行政組織に準じている人事制度や財政の仕組みというのは大学の取組に様々な制約
を与えている部分も数多くあると思われますので、私としては、法人制度を活用することで
より機動性のある弾力的な枠組みができていくことを期待しております。

 今後、部会メンバーの方々にはご苦労をおかけすることになると思いますが、将来を
見据えたよりよい制度設計をしていかなければならないと考えております。また、メンバー
以外の方々からの建設的なご意見をお待ちしております。

 本学は、建学の精神にもあるように先端的研究・医療と地域医療への貢献が両輪で
あると考えております。

 研究を進めやすい環境をどう考えていくか、新しい医療を常に考え、地域医療を志す
医療人をどう育てるか、また、どう支援していくかということについて、法人化という手段を
活用して目的を達成していかなければならないと考えており、具体的な方策についても
関係する委員会をはじめ、様々な場面で意見交換していきたいと考えております。
 
          ※                             ※ 

 平成17年度の入学試験願書の受付が終了しました。医学部や保健医療学部看護学科
などで志願倍率が増加しています。

 本学は医科系大学ということもあり、大学全入時代といわれる流れの中で直接的な
影響は少ないと考えられますが、全国の公立大学の中には志願倍率が1倍に満たない
学科もでてきているといわれます。

 大学間競争の荒波は一層厳しくなることが予想されます。大学の特色をどう形作って
いくかも含めて、皆さん方と考えていく必要があると思います。