第11号  平成17年2月1日


  学長室だより第11号をお届けします。連日、寒い日が続きます。皆様方も健康に留意
 され、お仕事を頑張っていただければと思います。
  今回は現代GPの取組をはじめ、法人化問題等についてお知らせしたいと思います。
 

1 全学教職員を対象に現代GP説明会を開催しました。

  1月24日に文部科学省の現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に採択
 された「地域密着型チーム医療実習」の事業内容や進捗状況について、教職員の
 皆さんにも周知するため、説明会を開催しました。

  これまで、相馬助教授をリーダーとする医学部、保健医療学部のコアグループ8名と
 事務の方が現地との調整や実習先に赴き、3月からの事業実施に向け、準備を進めて
 きたところです。

  特に学生については、予想外に関心が高く、今回42名の参加者が見込まれて
 おります。3月はまず、準備教育としてチュートリアル教育や地区踏査、4月以降は
 月2回程度の準備教育を行い、8月下旬に地域滞在実習を実施するスケジュールです。

  今後、チューターとして教員の方のご協力が必要となりますので、ホームページに
 コラムをつくるなど、随時、情報提供していきたいと考えています。

  なお、1月に文部科学省の予算案が公表されましたが、現代GPのような国立、私立を
 問わず競争原理に基づき特色ある取組を支援する事業が多く追加されています。

  大学教育の国際化支援や医療人教育支援、さらに大学院教育支援などであり、
 詳しい内容についてはまた、お知らせしていきたいと思います。こうした事業に大学と
 して対応することは、大学教育改革としても重要なことと考えておりますので、職員の
 皆さんとも十分、相談して取り組んでいきたいと思います。
 

2 法人化問題の取組について

  第2回目の委員会を1月24日に開催しました。この中では専門部会の設置と今後の
 取組について、意見交換しました。特に全学的な議論が私としても大切と考えております
 ので周知方法や懇談会の開催などきめ細かく取り組んでいくことを確認しました。

  25日には医療安全講演会(附属病院主催)に東大医学部附属病院長である永井
 良三先生をお招きしましたが、法人化後の大学病院の経営改革についても言及されて
 いました。

  病院の経営健全化につきましては、島本病院長のもと、教員、職員の方々が日夜、
 ご苦労されていることと思いますが、東大でもかなり厳しい認識をもって、大胆な改革に
 取り組んでいるところと拝聴しました。

  その中で国立大学の法人化は病院運営などにも国の指導が少なくなる反面、経営
 改善を強く求められていることを強調されており、今回は医療安全というテーマを切り口
 に教職員の意識改革を進めていることを痛感しました。

  私も法人制度の導入というのは大学改革の手段であり、これを契機に病院をはじめ
 として、大学がどう変わらなければならないか、専門部会をはじめとして様々なところで
 議論されていくことを期待しています。