理事長室だより第30号 平成26年10月10日

 理事長室だより第30号をお届けします。
 10月に入り気温もグッと下がり始め、そろそろ暖房器具の出番かと思われる今日この頃ですが、皆様におかれましては、風邪などをひかぬよう体調管理に十分お気を付けください。
 今年度の下半期がスタートし、入試関連などをはじめ学内でも様々な行事が始まろうとしています。
 それでは、本学における最近の動きをお知らせします。

●平成26年度地域医療合同セミナー「地域医療基礎実習」、「メディカル・カフェ」及び「地域密着型チーム医療実習」を実施しました

 8月から9月までの各日程で、本学のカリキュラムの特徴である地域医療合同セミナー「地域医療基礎実習」、「メディカル・カフェ」及び「地域密着型チーム医療実習」を実施しました。今年度は、留萌地区、別海・中標津地区、利尻地区などにおいて実施し、医学部及び保健医療学部の1学年から4学年の計71名の学生が実習に参加しました。
 本学は、地域医療への貢献を目指した質の高い医療人を育成するため、両学部合同の学部一貫教育による地域医療に対する理解(地域医療マインド)の形成に取り組んでいます。その一つとして、このように両学部の学生が合同で道内の各地域に滞在して医療実習やメディカル・カフェを実施しており、地域との相互理解を図るとともに、地域医療に従事する使命感を育てています。
 今年度は、8月の留萌地区及び利尻地区での実習で、本学と北海道中央バス株式会社との包括連携協定により、学生の実習地への移動に際し、北海道中央バス様からバスの運行支援も受けました。
 学生の実習の際には、実習先の道内各地域の皆様に毎年温かいご支援とご協力をいただいています。
 学生の皆さんには、地域医療についての基本的な知識と、スタッフや患者様とのパートナーシップを形成するためのコミュニケーション力などを実体験から学ぶことができる、またとない機会になったことでしょう。ぜひこの実習をもとに、皆さんが医療人としてさらなる成長を遂げることを期待しています。

●平成25年度業務実績に関する評価結果が決定されました

 8月末、北海道地方独立行政法人評価委員会において、本学の平成25年度業務実績に関する評価結果が決定されました。
 評価結果については、平成25年度「年度計画」全128項目のうち、A評価(達成度9割以上)が123項目(96.1%)となり、おおむね順調に進んでいると認められました。第2期中期計画の初年度であった平成25年度の取組の成果が、しっかりと評価されたものと考えています。
 日頃から本学の諸活動にご尽力いただいている教職員の皆様に心から感謝を申し上げるとともに、引き続きご協力をいただくようよろしくお願いいたします。

●平成26年度札幌医科大学解剖体慰霊式及び解剖体遺骨返還式を執り行いました

 9月1日、本学臨床教育研究棟1階講堂にて、平成26年度札幌医科大学解剖体慰霊式及び解剖体遺骨返還式を執り行いました。
 これまでご献体された多数の方々の医学教育・研究へのご理解とご貢献、また、解剖に同意されるという重く崇高なご選択をされましたご遺族の皆様に対しまして、改めて深い敬意と感謝の念を捧げる所存でございます。

●最後に

 西19丁目に建設中だった体育館・リハビリ・保育所の建物が9月に完成しました。これを受けて、現在の体育館が来年5月を目途に解体され、その西17丁目跡地に平成29年12月に完成予定の「教育研究施設Ⅰ」が建てられます。このように、本学の新キャンパスの整備が、北海道により日々着々と進んでいます。本学のさらなるステップとなる新キャンパスに、私も日々期待を膨らませています。

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