理事長室だより 第24号 平成25年9月17日

 理事長室だより第24号をお届けします。
9月に入って朝夕はめっきり涼しくなり、秋の訪れを感じる今日この頃となってきました。
学生の皆さんは前期試験期間中ですが、皆さんの日頃の成果が発揮されるよう健闘を祈っています。
それでは、本学における最近の動きをお知らせします。

●平成25年度地域医療合同セミナー「地域医療基礎実習」及び「地域密着型チーム医療実習」を実施しました

 8月7日から8月10日にかけて、本学のカリキュラムの特徴である地域医療合同セミナー「地域医療基礎実習」及び「地域密着型チーム医療実習」を実施しました。今年度は、利尻地区、留萌地区、別海・中標津地区等において、医学部及び保健医療学部の1学年と3学年の計37名の学生が参加しました。
本学は、地域医療への貢献を目指した質の高い医療人を育成するため、両学部合同の学部一貫教育による地域医療マインドの形成に取り組んでいます。その一つとして、このように道内の各地域で医療実習を行い、地域の皆様にも毎年暖かいご支援とご協力をいただいています。
学生の皆さんには、地域医療についての基本的な知識とスタッフや患者様とのパートナーシップを形成するためのコミュニケーション力などを実体験から学ぶことができる、またとない機会になったことでしょう。ぜひこの実習をもとに、皆さんが医療人としてさらなる成長を遂げることを期待しています。

●室蘭市と連携協定を締結しました

 本学は、両者の自主性を尊重した連携関係のもとで相互に協力し、住民の健康と福祉の向上並びに人間性豊かな医療人の育成に寄与することを目的として、8月20日に室蘭市と連携協定を締結しました。
これまでも医学部や保健医療学部が、市立室蘭総合病院での施設体験学習や臨床実習を実施していますし、今年4月には同病院と「顕微鏡手術トレーニングセンター」に係る連携協定を締結しています。こうした本学と室蘭市との連携に係るこれまでの実績を踏まえ、一層の連携強化を図り、地域医療への貢献に向けた本学の取組をさらに充実させようとするものです。
今後もこのような産学官連携などを通じ、患者様、ご家族様、地域の皆様に貢献できるよう取り組んで参ります。

●第1期中期目標期間及び平成24年度業務実績に関する評価結果が決定されました

 先日、北海道地方独立行政法人評価委員会において、本学の第1期中期目標期間(平成19年度~平成24年度)及び平成24年度業務実績に関する評価結果が決定されました。
評価結果については、附属病院の診療収入の増加や各種経費節減に取り組み、北海道からの運営費交付金への依存率を縮減するなど、法人の財務基盤の強化を図ったことにより、財務内容の改善に関する目標の項目において、Ⅰ~Ⅴの段階評価で最も良いⅤ評価(中期目標の達成状況が非常に優れている)となるなど、両評価結果ともに総合的に大変良い評価をいただき、法人化後の本学の着実な取組の成果が評価されたものと考えています。
日頃から本学の諸活動にご尽力いただいている教職員の皆様に心から感謝を申し上げるとともに、今年度からすでに始まっている第2期中期目標期間においても、引き続きご協力をいただくようよろしくお願いいたします。


●平成25年度札幌医科大学解剖体慰霊式及び解剖体遺骨返還式を執り行いました

 9月2日、臨床教育棟1階講堂にて、平成25年度札幌医科大学解剖体慰霊式及び解剖体遺骨返還式を執り行いました。
これまでご献体された多数の方々の医学教育・研究へのご理解とご貢献、また、解剖に同意されるという重く崇高なご選択をされましたご遺族の皆様に対しまして、改めて深い敬意と感謝の念を捧げる所存でございます。


●最後に

 9月9日、附属病院1階のロビーにおいて、今年度で3回目となる新和グループ様主催の札幌医科大学・札幌交響楽団アンサンブルコンサートが開催されました。
当日は、クラシックや民謡など誰にでも楽しんでいただける曲目で、弦楽器の美しい音色が会場に響き渡りました。お聴きになられた患者様にも、和やかな時間を過ごしていただけたかと思います。
開催にご協力いただいた新和グループ様、札幌交響楽団四重奏団メンバーの皆様に心から感謝申し上げます。
 

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