理事長室だより 第20号 平成25年1月9日

 皆様、新年あけましておめでとうございます。
 例年になく雪深く、寒さ厳しい年末年始となりましたが、皆様におかれましては穏やかな良いお正月を過ごされたことと存じます。一方、この間にも、附属病院などにおいて勤務に当たられた方々には心から感謝申し上げます。
 今年初めての理事長室だよりとなりますので、仕事始めにもお話しましたが、今年の抱負などを簡潔に述べたいと思います。

大学全体の運営にあたって

 平成19年度の法人化以降、第1期中期計画の6年間を3月に終えます。皆様のお蔭で、これまで毎年合格圏の評価を得ていますが、残された課題に真摯に取り組み、有終の美をもって第1期中期計画を終えられるよう、教職員の皆様のご協力をお願いします。
 また、昨年12月に第2期中期目標が北海道から本学に示され、平成25年度からスタートする第2期中期計画の策定作業も大詰めとなります。2月に北海道へ認可申請する予定ですが、道民の期待に応え、本学の成すべき事をしっかりと盛り込んだ、2期目にふさわしい計画となるよう策定して参ります。
 本学にとって待望の施設整備については、いよいよ平成25年度から着工となります。スクラップ&ビルドで少し時間はかかりますが、ようやく具体的な新キャンパス構想が実現することとなりました。本学の教育・研究環境の向上や附属病院の機能強化に大いに期待しています。

教育・研究について

 教育面では、医学部において、道内で従事する医師を養成するための「北海道医療枠」が2月の一般入試からスタートします。全国的にも注目が集まっており、大いに期待されるところですが、地域の医師不足に対して、優秀な質の高い人材を育成し貢献できるよう、入学後の教育もさらに力を入れて参ります。
 また、今年は保健医療学部開設20周年、衛生短期大学部開設30周年を迎え、6月に記念行事を開催する予定です。日本を代表する医学部と保健医療学部を目指し、今後もさらに、学生にとって魅力的なカリキュラム作りや教養教育改革に積極的に取り組んでいきたいと考えています。
 研究面においては、再生医療や癌ワクチンの研究をはじめとした全国的にも評価の高い研究が進んでいますが、この他にも多くの教室で優れた基礎研究・臨床研究が行われており、研究面でも飛躍の年になるよう十分な支援をしていく所存です。

附属病院について

 附属病院においては、これまで大変順調に運営されてきており、全ての医療スタッフ、関係者の皆様のご尽力に心から感謝申し上げます。
 今年も引き続き、一層の収益を確保しながら、ハイブリッド手術室の整備や手術支援ロボットの導入など、医療機器整備や診療環境の充実に努めたいと考えています。そして、より安全・安心で質の高い医療を患者様に提供することで、目に見える形で還元し、より良い循環を図っていきたいと思います。

最後に

 この他にも各分野において様々なトピックがありますが、今年は将来に向けた様々なプランやビジョンが大きく動き出す年であり、本学のさらなる飛躍の年となります。
 いくつかの諸課題に対峙し、一つひとつ皆様と十分議論・協議しながら、本学が一丸となって邁進していきたいと思いますので、皆様のご協力、ご支援の程どうぞよろしくお願いします。
 最後に、本年が教職員、学生、同窓生の皆様にとりまして、実り多き年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

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