理事長室だより 8号 平成23年3月31日

 理事長室だより第8号をお届けします。
すっかり春の兆しを感じる季節になってまいりました。
それでは、最近の本学の動きをお知らせします。

東北地方太平洋沖地震に対する本学の取組について ~大学として出来る限りの支援を~

 3月11日に東北地方を中心にマグニチュード9.0という巨大地震が発生しました。
 被災に遭われました皆さまに対しまして、心よりお見舞いを申し上げます。
 本学においても、教職員、在学生及び入学手続き完了者の安否確認を行った結果、3月18日に全員の安否を確認することができ、ほっとしました。
 震災に対する本学の取組ですが、附属病院においては、地震発生翌日の12日より北海道からの要請に基づき災害派遣医療チーム(DMAT)2チームを花巻空港及び千歳空港に派遣し、13日からは犠牲者の身元確認等のため、法医学講座から4名の教員を派遣いたしました。
 20日からは 医師、看護師(附属病院及び保健医療学部)、薬剤師及び事務職員からなる医療救護班を岩手県宮古市に派遣したほか、アメリカの災害対応支援団体から遺族支援活動への協力依頼があり、本学から教員を派遣したところです。
 12日の夜に岩手県より直接受け入れました罹災患者さまにつきましては、この度、無事に退院したとの知らせを受け、喜ばしく感じたところです。
 また、被災地出身の学生に対する授業料減免などの支援について検討を始めたほか、日本学生支援機構による奨学金の緊急採用の周知などについて取り組んでいます。
 このほか、学内に募金箱を設置し、義援金の募集を行っているほか、不要な照明の消灯などの節電対策の実施、総合情報センターにおける国内ネットワーク負荷軽減のための呼びかけなど、それぞれの所管において、様々な取組を進めています。
 未曾有の規模となった今回の震災の影響で、いまだに物流の停滞、電力不足などによりライフラインの確保も難しい状況にあり、まだ断続的な余震が続いている中、これからも予期しない事態が起こることも想定されることから、被災地域への支援についても、長いスパンで継続的に行っていく必要があります。
 医療救護班の派遣も当面続きますので、教職員の皆さまにも多大なご負担をお願いすることになろうかと思いますが、本学としては、公立大学法人の使命として、不測の事態にしっかり備えながら、全学を挙げて出来る限りの支援を行っていくこととしておりますので、皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。

平成23年度入学者選抜について ~医療従事者の新たな芽~

 平成23年度の入学者選抜が終了しました。
 医学部においては、一般入試75名、推薦入試35名の計110名、保健医療学部においては、一般入試74名、推薦入試16名の90名が晴れて合格されました。
 入試に関しては、11月の保健医療学部の推薦入試第1次選考試験から、1月の大学入試センター試験、2月の本学試験と、それぞれの選抜において多くの教職員の皆さまにご協力をいただきました。
 特に今年は、京都大学を始めとした不正入試の問題が発覚しましたが、本学においてはそうした事実もなく、無事終了することができました。
 入試にご協力いただいた教職員の皆さま、大変ご苦労さまでした。

最後に

 4月には、新入生が大きな期待を胸に入学してきます。
 新入生の晴れ晴れとした顔を見ることを大変楽しみにしている反面、教育者としては身が引き締まる思いもあります。
 これから、年度がわりの大変慌ただしい季節となりますが、皆さまにおかれましては、是非本学の円滑な運営にご努力・ご協力をいただきますよう、よろしくお願いいたします。

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