理事長室だより 第5号 平成22年12月1日

 理事長室だより第5号をお届けします。

 暖かった秋が、この数日間で一面の銀世界に変わってしまいました。

 本格的な冬の到来も、もうそこまで来ている感じです。

 それでは、最近の本学の動きをお知らせします。

トレーニング室リニューアル及び病院1階ロビーのグランドピアノの設置について~教育環境や病院環境の向上を目指しています~

 札幌医科大学開学60周年(創基65周年)記念事業の一環として実施した募金事業により、学生や患者さまへのサービス向上のため、体育館のトレーニング室等の整備と附属病院1階ロビーに自動演奏付きグランドピアノを設置しました。

 体育館のトレーニング機器の整備については、かねてより学生の要望が高かったもので、今回は従来のトレーニング室のリニューアルのほか、新たに1室を整備して、最新のトレーニング機器(9機種、15台)を設置しました。11月15日のオープニングセレモニーの際には、私も学生の皆さんと一緒に体験させていただきましたが、体を動かし、汗を流すことは実に楽しいものです。

 特にこれからの季節は運動不足になりがちですので、学生や職員の皆さんの健康増進に大いに活用してください。

 また、附属病院の1階奥のロビーに、自動演奏付きグランドピアノを設置しました。

 日頃からお待たせすることも多い外来患者の皆さまや入院患者の皆さまに、少しでもリラックスした時間をお過ごしいただければと思います。

 このほか、体育館のシャワー室の整備や学内、附属病院のトイレ改修、学務課学生カウンターの設置など、学生のアメニティ向上や患者さまへのサービス向上のための取組を順次行っています。

 このような取組は、日頃から必要性を感じながらも、なかなか手の回らなかった部分でもありましたが、寄附金を活用することで、対応することができました。

 今回の募金事業にご賛同いただきました後援会や同窓会をはじめとした関係者の皆さまには、この場をお借りして改めて厚く感謝申し上げます。

附属病院の経営改善の取組について ~皆様方の不断の努力が実を結びつつあります~

 附属病院の経営については、患者さまに対する医療サービスの向上を第一としながら、公立大学法人の責務として、これまでも効率的な運営に努めてきたところでありますが、21年度の決算において、法人化後初めての赤字となったこともあり、本年度は年度当初より経営改善の取組を強化してきました。

 具体的には、主要業績評価指標(KPI)として、5項目の目標を設定したほか、医薬材料費の価格交渉、標準化の推進や査定率の削減などの取組を、病院長のリーダーシップのもと、病院全体で意識を高めながら、積極的に進めてきたところであります。

 これまでの実績を見ると、月ごとの増減はあるものの、患者数や病床利用率などは概ね目標どおり順調に推移してきており、このままの状況で推移すれば、昨年度と比較して大幅な経営改善が見込まれるものと考えています。これは診療報酬改定の影響などもありますが、ひとえに職員の皆さんのご尽力の賜であり、心より感謝申し上げます。

 大学病院は、民間の医療機関とは異なる使命を持っていることはいうまでもありませんが、これからは、大学病院とはいえ民間では最優先で考えなくてはいけない経営的な観点を取り入れていくことが求められてきます。職員の皆さんも、そうした観点を持って日々の業務を常に見直し、現状に満足することなく、引き続きの取組をよろしくお願いいたします。

 

 現在、年に一度の大学職員の健康診断が実施されています。業務が多忙でなかなか時間が取れないという方もいらっしゃるかと思いますが、よい仕事をするには健康管理が第一です。職員の皆さんは必ず受診するよう、よろしくお願いいたします。

 

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