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受験生の方へ アドミッションセンター

卒業生からのメッセージ

医療法人社団 札幌道都病院
理事・副院長 矢嶋 知己

矢嶋知己

 大学生のころは部活のスキーばかりの日々で、2回留年し、国家試験も友人たちに助けられてクリアしました。これは札幌医大の伝統ですが、みんなで勉強し、励まし合って成長できるのはとてもよいことだと思います。大学院も札幌医大で学び、その後、札幌市内や恵庭市などの病院に勤務しています。
 現在の病院に勤めてから、2009年と2010年の2回、『国境なき医師団』の派遣でナイジェリアとパキスタンへ行きました。北海道上川町で育ったせいもありますが、大学時代にニュースで『国境なき医師団』のことを知り、医療の手が届かない地域へ医療を届けたい、それが世界でできるならぜひ参加したいと思っていたのです。
 派遣地では大きな経験をしました。医療設備が整っていないなか、それぞれ1か月の滞在で100〜200件の手術を担当し、志の高い医師や看護師、さまざまなスタッフと出会いました。「現地の人の役に立ちたい」と考えている志の高い熱い人たちばかりで、たくさんの刺激を受けました。ですから、1か月間いると相当に疲れますが、日本に帰ってくるとまたすぐに行きたくなってしまいます。
 私は今40代半ばで、自分でいうと何か変ですが、外科医としての技術は最高の時期だと思います。今、自分にはできることがある、それを必要としている場所がある。これは海外だけでなく、日本でも、そして北海道でも同じです。医師は、人の役に立てるすばらしい職業だと思います。これから医療の道を志すみなさんには、今は試験勉強がつらくても、それを乗り越えればやりたいことができる、やるべき道が開けることを忘れないでほしい。応援しています、がんばってください。

市立釧路総合病院 呼吸器内科
医長 工藤 沙也香

工藤 沙也香

 大学在学中は、「何でも診られる医師になりたい」と考えていました。当時、夏休みに地域医療を1週間学ぶプログラムがあり、3年生は羽幌町、4年生は足寄町にて実習をさせていただきました。札幌の大病院しか知らなかった私にとって、医師として病気・患者さん・地域に対して広い視野・関心を持つこと、現場のニーズと限界を知ること、コミュニケーション能力の重要性など、多くのことを学ぶ経験となりました。内科を志したのもこの頃でした。
 卒業後は一度大学を離れ、札幌の病院で3年間初期研修と総合内科の研修を行いましたが、自分の診療に専門的な強みを持たせたい、最終的には大学に戻って恩返しをしたいという思いがあり、4年目で札幌医大の呼吸器・アレルギー内科学講座に入局しました。肺癌・肺炎・COPDなど呼吸器疾患の患者数は年々増加しているにも関わらず、呼吸器内科医の数は不足しているのが現状です。救急疾患も多いのでハードな勤務ですがやりがいを感じられるということと、一方で慢性疾患の患者さんとはじっくり向き合う時間がとりやすく、緩和ケアなどの分野にも興味があったことから呼吸器内科の道を選択しました。
 大学病院などで研修後、現在は釧路市で勤務しています。結婚したこともあり釧路市の生活も5年目ですが、この地域に長くいて感じるのは地方の医師不足です。道東の拠点都市である釧路市も例外ではなく、当院の呼吸器内科には市内をはじめ根室市や羅臼町などから片道2、3時間かけて多くの方が来院します。どこにいても迅速に平等な医療が受けられるよう奮闘する毎日ですが、自分の力不足を痛感することもあり、継続的な自己学習や医療連携の視点を持つことが今後の自分の課題と感じています。将来的には地方にも医師がもっと増えてほしいと感じています。
 医学部に進学される皆さんと、いつの日か一緒に働くことができれば嬉しいです。学生時代にしか経験できないことも沢山あります。医学の勉強以外にも経験して無駄なものはないと思いますので、充実した学生生活を送ってください。