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プレスリリース・メディア

睡眠によるアルコール分解への影響

本学医学部法医学講座・松本博志教授の「睡眠によるアルコール分解への影響」に関する記事が2月4日の北海道新聞に掲載されました

北海道新聞掲載記事
(北海道新聞掲載記事内容)2011/02/02, 北海道新聞朝刊全道, 13ページ


飲んだ翌朝 ドライバーはご注意*寝酒で遅くなるアルコール分解*札医大・松本教授ら実証*「運転の12時間前までに」 

 お酒を飲んだ後に寝ると、眠らない場合と比べてアルコールの分解が遅くなることが、札幌医大などの研究で明らかになった。睡眠によるアルコール分解への影響を科学的に実証したのは初めてといい、車を運転する人は「寝酒」に十分な注意が必要となりそうだ。(小塚由記夫)

 研究は、アルコール医学が専門の同大医学部の松本博志教授が、国立病院機構久里浜アルコール症センター(神奈川県)と共同で実施。昨年9月にフランス・パリで開かれた国際アルコール医学生物学会議で発表した。
 昨年3月、同大で20歳代の男女計24人を対象に、体重1キロ当たり0・75グラムのアルコール(体重60キロなら日本酒約2合相当)を摂取し、その1時間後に睡眠をとった場合と、眠らなかった場合の呼気中のアルコール濃度を比べる実験を行った。
 その結果、4時間の睡眠をとった直後のアルコール濃度は、眠らなかった場合の約2倍=グラフ(数値は平均値)=で、この傾向に男女差はなく、睡眠中はアルコールの分解が遅くなることが実証された。松本教授は「起きている時はアルコールを代謝する肝臓の機能が活発になっているが、寝ている時は機能が落ちていることが原因として考えられる」と話す。

 松本教授によると、体重によっても異なるが、一般的に1時間に分解できるアルコールの量はおおよそ4グラム。日本酒1合やビールの500ミリリットル缶なら5時間程度かかるが、飲んだ後にすぐ眠るとさらに時間を要することになる。飲酒後に仮眠してから車を運転するケースなどは危険性が高いので注意が必要だ。

 では、お酒を飲んだ翌日に車を運転しなければならない人は、どんな飲み方を心掛ければ良いだろうか。
 松本教授は「運転する12時間前までに飲み終える」ことを提唱する。翌朝の午前8時に車を運転する予定なら飲酒は午後8時までに終え、それ以降は飲まない。特に運転手などの職業の人は、寝酒は起床後にお酒が残っている場合もあり得るので良くないという。
 松本教授は「比較的早い時間に飲み終えれば、就寝までにある程度時間があるため分解が進むし、それほど深酒もしないので体にもいい。程よくお酒を楽しんでほしい」と話している。

【北海道新聞社許諾 D-1012-1108-00007203】
掲載記事は、下記PDFをご覧ください。

  • 経営企画課広報
  • 発行日:2011年02月04日