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プレスリリース・メディア

平成29年9月26日 北海道新聞朝刊(地方 留萌・宗谷)に、塚本学長が稚内で講演したセミナーについての記事が掲載されました。

「がんの早期発見、標準治療を」 稚内のセミナーで札医大・塚本学長 セカンドオピニオン 必要な時も

北海道新聞朝刊(地方 留萌・宗谷)2017年9月26日掲載
北海道新聞朝刊(地方 留萌・宗谷)2017年9月26日掲載

 24日に開かれた稚内信金の第10回しんきんフェスタで、北海道新聞稚内支局共催の医療セミナーが市内のホテルで開かれた。札医大の塚本泰司学長兼理事長が「がんの早期発見と標準治療」と題して講演。市民約120人が来場し、がん検診の重要性などを学んだ。講演の要旨は次の通り。(前田健太)
 生涯でがんになる確率は、男性が6割、女性が5割と、男性の方が多いです。男性の前立腺がんと女性の乳がんは、発症する年代に違いはありますが、発症する確率はだいたい同じで、100人に9人が発症します。
 がんによる死亡率を下げるためには、「早期発見」と「標準治療」の二つが欠かせません。まずは、市町村が行うがん検診を受けてください。
 日本のがん検診の受診率は低いです。年々上がってはいるものの、40~60代では男女ともにいまだ半分程度にとどまっています。特に道内は受診率が低いことが懸念されます。
 また、標準治療と聞くと、他にも治療法がある中での一般的な治療だと思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、標準治療とは、科学的に証明された最善の治療を意味します。
 次に、大腸がん、乳がん、子宮がん、前立腺がんの四つについてお話しします。大腸がんは高脂肪、低繊維といった欧米型の食生活によってリスクが高まります。便に血が混じっていても要注意なので、血便の方はすぐに精密検査を受けてください。がんの進行が浅ければ、手術せずに内視鏡でがんを取り除けます。内視鏡で解決できる段階が望ましいです。
 乳がんは出産歴、授乳経験のない人がなりやすいことが分かっており、肥満や飲酒も要因にあります。家族に乳がんの人がいれば、注意しなければなりません。(乳房の)外側にできることが多く、触診によって自分で見つけることもできます。できる限り小さいうちに見つけるのが重要で、しこりの大きさが2センチというのが一つの目安です。
 子宮がんは、子宮体がんと子宮頸(けい)がんの2種類があり、今回は子宮頸がんについてです。要因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染で、結婚している人のほとんどはこのウイルスに感染しています。理由は分かっていませんが、HPVの免疫機能が発揮される人とそうでない人がいて、継続的な感染により、がん化する可能性があります。進行具合によって、標準治療が異なってくるので、早く見つけてほしいです。
 最後に前立腺がんについてですが、大腸がん同様、食の欧米化が要因にあります。血液中の前立腺特異抗原(PSA)の数値が高いと、前立腺がんか前立腺肥大症の可能性があります。前立腺がんの場合、血液を調べればある程度分かる点が、他のがんとの違いです。
 現在、効果が十分に確認されていないがんの治療法が横行しています。標準治療以外で良い治療は存在しません。まがいものの治療法にだまされないためにも、他の医師の判断を仰ぐセカンドオピニオンが時には必要です。

【北海道新聞社許諾:1710-1804-00012960】

  • 事務局経営企画課企画広報係
  • 発行日:2017年10月05日