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平成29年3月29日 北海道新聞朝刊(全道版)に、耳鼻咽喉科学講座 白崎准教授による、花粉症に関する記事が掲載されました

花粉症対策にマスク付けて 悪化すると口腔アレルギー併発も ガーゼ挿入有効

北海道新聞 2017年3月29日掲載
北海道新聞 2017年3月29日掲載

 ハクション! 今年も花粉が飛ぶ季節がやって来た。道内で花粉症と言えば、まず挙がるのが「シラカバ」。本州のスギ花粉に比べ症状は軽いことが多いものの、くしゃみや鼻水、目や喉のかゆみなど発症するとやっかいだ。悪化すると不快な口腔(こうくう)アレルギーも併発する。専門家は、たとえ花粉症の症状が出ていない人であっても、マスク着用の重要性を呼びかけている。

 道内で飛散する花粉はシラカバだけではない。道立衛生研究所(札幌)によると、3月末現在、札幌や函館ではシラカバと同じカバノキ科のハンノキの花粉が観測されている。シラカバ花粉の飛散を目前に控え、早めの対策が必要だ。

 1995年から札幌市のシラカバ花粉年間飛散量を調べている札医大の白崎英明准教授=耳鼻咽喉科学=は「昨年の6月、今年の3月の日照時間から飛散量を推測すると、今年のシラカバ花粉は大飛散にはならないだろう」と予測する。

 それでも例年、5月のゴールデンウイーク前後がシラカバ花粉の隆盛期となり、症状に悩まされる人は多い。花粉症を予防し、症状を軽減するにはどうすればいいのか。

 白崎准教授は「マスクをして、花粉をなるべく吸い込まないようしましょう」と呼びかける。マスクには発症の予防と、発症後の悪化を防ぐ役割がある。

 花粉症の発症には、吸い込む花粉の量に加え、体が花粉に反応することで作られる抗体の量が大きく関係している。「この二つの量が一定を超えると発症しやすくなる」と白崎准教授。道内で患者が多いシラカバの花粉が多く飛散する時期や、花粉が飛びやすい日には、マスクをして発症しないようにするのが有効だ。

 また、シラカバ花粉症は発症後に悪化すると、リンゴやモモ、サクランボなどバラ科に属する果物を食べると喉がかゆくなったり腫れたりする「口腔(こうくう)アレルギー」を併発することがある。白崎准教授は「アレルギーの門戸が一つ開かれると、他のアレルギーを併発しやすくなる」と指摘し、「シラカバ花粉症の約2人に1人が口腔アレルギーも発症している」と分析する。

 出てしまった症状の悪化防止にもマスクは不可欠。本州のスギと比べ花粉飛散量が少ないシラカバ花粉症の治療は、症状を抑える抗ヒスタミン剤の服用が中心だ。

 だが、白崎准教授は「薬を飲み症状が出なくなったからといってマスクの着用を怠ると、体内の花粉量と抗体量が増えて、口腔アレルギー発症の危険性が高まる」と強調する。

 花粉を吸い込まないようにするマスクの効果をより高める工夫がある。白崎准教授が勧めるのが、ハンカチ大ほどのガーゼを折りたたみマスクの内側に入れる方法。鼻や頬の隙間が埋められることに加え、マスクとガーゼの二重バリアー構造となり、より花粉が入りにくくなるという。実際に試したが、意外に息苦しさはない。

 白崎准教授は「新品のガーゼだと繊維が規則正しく並び花粉を逃しやすいので、一度洗って不規則にした方がいい」とアドバイスする。(岩内江平)


【北海道新聞社許諾:D1703-1709-00012471】

  • 事務局経営企画課企画広報係
  • 発行日:2017年03月31日