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プレスリリース・メディア

平成28年9月13日 北海道新聞 朝刊 地方(留萌・宗谷)版に本学 塚本 泰司理事長・学長の稚内信金と共催の医療セミナーでの講演の記事が掲載されました

稚内信金がフェスタ*色が赤い/力むと失禁/出にくい*体の変調示す尿の異常*医療セミナー*札医大学長が講演*市民150人 熱心に聴講

掲載記事
 【稚内】稚内信金の第9回しんきんフェスタの一環として、北海道新聞稚内支局共催の医療セミナーが11日、市内のホテルで開かれた。札医大の塚本泰司学長兼理事長が「知って安心! 尿から分かる危険信号」と題して講演、参加した約150人の市民はメモを取りながら真剣に聞き入っていた。講演の内容は次の通り。(前田健太)
 
 尿は色が重要で、血が混じる赤い色の尿には注意してください。特に注意すべきなのは、赤ワインのような色が出た時です。血尿が出た時、他に症状があるかどうかが重要。排尿の際に痛みがあればぼうこう炎、急な激痛が伴う場合は尿管結石の可能性が高いです。
 血尿が出るだけで、痛みなど他の症状がない場合は、ぼうこうがんの可能性があります。特に中年以上の男性で、喫煙していると危険率が高まります。
 
 また、ほとんどの人になじみがあるのが「夜尿症」だと思います。5歳以上の子どもが就寝中、おしっこが漏れてしまう症状です。男の子は5人に1人、女の子は10人に1人とされ、ある程度は年齢とともに改善されます。
 夜に水分をとらせすぎないようにする生活指導やおしっこを我慢する排尿訓練といった行動療法、寝る際にセンサーを付けておしっこが出たらアラームが鳴るアラーム治療、抗利尿ホルモンという尿の量を抑える薬などで夜尿症は早期に治ります。
 
 女性にも尿の悩みがあると思います。最近は40歳以上の女性の10人に1人が「過活動膀胱(ぼうこう)」と言われています。トイレが近い、我慢できず漏らしてしまうという病気です。これは、ぼうこうの神経の過敏な反応を抑える薬、ぼうこうの尿量を増やす薬を飲めば治ります。
 おなかに力が入ると尿が漏れる「腹圧性尿失禁」に悩む女性も多いです。せきやくしゃみ、笑うなどで尿が出てしまいます。基本的に骨盤底筋体操が有効ですが、それでも治らない場合は手術が必要になります。
 
 男性の場合は、前立腺肥大症や前立腺がんに気を付けてもらいたいです。前立腺肥大症は、前立腺が大きくなり、尿道が圧迫されて尿が出にくくなる病気。夜中にトイレに行く原因は前立腺肥大症もありますが、睡眠障害も原因の一つです。薬の処方も変わってくるので、区別することが重要です。
 今では前立腺がんは、男性のがん患者のうち、最も多くなっています。年間9万2千人ほどいて、胃がん患者より多いんです。血液検査で(生殖にかかわる酵素である)PSAの数値を調べれば、前立腺がんを発見できる可能性が高いので、チャンスがあるなら調べてください。
 
 結論としては、まずは赤い尿に気を付けてほしいと思います。


 つかもと・たいじ 1949年、旭川市生まれ。73年に札医大医学部を卒業後、同大医学部泌尿器科学講座教授、付属病院長などを歴任。今年4月、同大学長兼理事長に就任。


【北海道新聞社許諾 D1609-1703-00011916】
  • 事務局経営企画課企画広報係
  • 発行日:2016年09月15日