「多職種のための肝疾患セミナー」を開催しました【4/7実施】

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多職種のための肝疾患セミナー
令和3年4月7日(水)、当院肝疾患センターの主催で「多職種のための肝疾患セミナー」をWEB開催しました。

肝疾患センターでは、肝疾患診療連携拠点病院として、道内の各地域における肝疾患診療体制の充実のための活動を行っています。
本研修会はその活動の一環として、道内の肝疾患に関わる医療従事者及び関係者、肝炎医療コーディネーター(※1)を対象に、
実際に肝疾患診療に従事し活躍している広島大学病院 栄養管理部 管理栄養士 長尾 晶子先生を講師にお迎えし、専門職の立場から臨床に役立つ知識や多職種連携について情報提供を行うことを目的に講演を実施しました。

当日は、LIVE配信により講演を実施し、道内各地の管理栄養士、看護師、理学療法士等のリハビリ専門職、薬剤師など92名が参加しました。
講演では、独自の多職種チームの立ち上げの経緯や、各職種を尊重し多くのコミュニケーションを大切にされてきたこと。サルコペニアの対策として、専門的な理論や蓄積されたデータに基づいた栄養療法、患者さんとの対話、歯科との連携など、専門職の視点から様々な工夫や業務に活かせる知識について述べられました。
参加者からは、「多職種連携の難しさを感じている中、成功例を聞きモチベーションがあがった」「サルコペニアと歯周病の関係など、新たな知識を得ることができた」「どうやったら患者さんに栄養療法や運動療法に興味をもってもらえるか、具体的な対話や理論がわかりやすかった。明日から早速実践してみたい」
などの感想があげられ、アンケートを通して現場の貴重な意見を聞くこともできました。

今後も、肝疾患センターではいただいた感想・ご意見を活かし、有意義な研修会を企画できるよう活動を続けてまいります。


(※1)肝炎医療コーディネーター
肝炎患者や肝炎ウイルス検査陽性者等が適切な肝炎治療や支援を受けられるように、医療機関や行政機関、受検・受診・受療・フォローアップが円滑に行われるようにすることが基本的な役割です。全国各地で養成されており、北海道には令和3年4月現在523名のコーディネーターがいます。

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情報発信元
  • 附属病院 肝疾患センター