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医学部 消化器・免疫・リウマチ内科学講座 能正勝彦講師が「北海道科学技術奨励賞」を受賞しました

医学部 消化器・免疫・リウマチ内科学講座 能正勝彦講師が「北海道科学技術奨励賞」を受賞しました

 本学医学部 消化器・免疫・リウマチ内科学講座 能正勝彦講師が、北海道科学技術奨励賞を受賞し、平成28年2月24日(水)に、センチュリーロイヤルホテルで行われた贈呈式に出席しました。
 北海道科学技術奨励賞は、本道の発展に寄与することが期待される科学技術上の優れた発明、研究を行い、今後の活躍が期待される若手研究者に、知事表彰として贈呈しているものです。

<受賞者> 
 医学部 消化器・免疫・リウマチ内科学講座 能正勝彦講師
<功績名>
 「消化器癌の次世代分子診断・標的治療への応用を目指したノンコーディングRNA解析」」
<功績の内容>
 能正講師はこれまでに分子生物学的手法を用いた消化器癌の研究を精力的に行い、さらには米国へ留学して大規模な前向きコホート(多数の健康な人の集団を追跡調査する研究方法)で発生した大腸癌の臨床検体を用いた分子病理疫学の研究に従事し、その分子異常や生命予後、ライフスタイルとの関連について卓越した業績をあげてきた。特に大腸癌における遺伝子変異に関する予後不良因子や、その有意な改善手法を世界に向けて発信している。また留学を終え、帰国してからは札幌医科大学において、消化器癌で異常発現する「ノンコーディングRNA(タンパク質に変換されずに機能するRNA)」についての研究を行い、その異常が癌患者の予後や分子標的薬剤の効果予測因子、さらには標的治療のターゲットになりうるかどうかの解析を進めてきた。能正講師のこれらの研究に関する発表論文は100編を超えており、関連学会や団体からの受賞、研究助成金も多数獲得している。
 消化器癌は分子異常が多彩であることから、能正講師の研究成果から癌の個性に基づいた分子診断や治療方法を開発することや、生活習慣の改善などで消化器癌を予防し、癌患者数を減少させることは、医療費削減の観点からも非常に重要であると考えられる。
 能正講師は最近も、従来の遺伝子変異解析にノンコーディングRNAであるmicroRNA-31を加えることで大腸癌の診断をより正確化させる手法を発見し、臨床応用を目指した国際特許も出願しており、基礎研究の成果を臨床の現場へと還元できるよう実用化に向けた取組を行っている。
 こうした消化器癌研究をさらに推し進めることによって、本道発の新たな癌予防や個別化治療の戦略が将来的に発展することが期待される。

  • 発行日:2016年03月07日