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ノロウイルス予防、対処方は

医学部小児科学講座の辰巳正純助教が取材協力した「ノロウイルスの予防・対処法」に関する記事が北海道新聞に掲載されました

北海道新聞掲載記事
(北海道新聞掲載記事内容)2010/12/15,北海道新聞朝刊全道,19ページ

ノロウイルス 予防、対処法は*Q&A*札医大病院・辰巳助教に聞く*便や吐しゃ物から接触感染 乳幼児や高齢者は注意して

ノロウイルスが原因とみられる感染性胃腸炎の流行が全国的に拡大している。道内でも園児や介護保険施設の入所者らの集団感染が続いており、注意が必要だ。道によると、今年の道内の集団感染件数は13日現在で125件、3327人で、既に昨年1年間を33件、1096人上回っている。予防や症状が出た時の対処法について、札幌医大病院小児科の辰巳正純助教(感染免疫学)に聞いた。(小塚由記夫)

Q 症状は。
A 下痢や嘔吐(おうと)、腹痛が3、4日間ほど続き、37度5分~38度くらいの微熱も出ます。急性胃腸炎の原因はたくさんありますが、ノロウイルスは代表的なもので、毎年11月から2月にかけて流行します。例年は北日本から先に流行が始まりますが、今冬は道外の流行が早いのが特徴です。
 症状は健康な人なら3、4日間ほどで治まり、重症化することはほとんどありません。ただし乳幼児や免疫力の落ちた高齢者などは脱水を起こしやすいので注意が必要です。

Q どうやって感染するのか。
A 主にウイルスに感染した人の便や嘔吐したものに接触することで感染します。ウイルスの感染力が強いため、吐しゃ物を放置しておくと空気中にウイルスが飛んで感染することもあります。感染から症状が出るまでの潜伏期間は約48時間。年齢にかかわらず感染しますが、保育所や学校などで集団生活をしている子どもの感染リスクは高いといえます。

Q 予防法は。
A ノロウイルスには有効なワクチンや薬はありません。予防は手洗いが一番大事。ウイルスはせっけんやアルコール消毒では死滅しないので、流水で洗い流すことが大切です。85度で1分以上加熱するとウイルスは死滅するとされるので、加熱が必要な食品には十分熱を加えてください。
 消毒には塩素系漂白剤が有効です。家族などが感染したとみられる場合、500ミリリットルのペットボトルに水を入れ、キャップ半分程度(2ミリリットル)の塩素系漂白剤を薄め、ドアノブや便座、台所などに霧吹きしたり、吐しゃ物は速やかにふき取り塩素系のスプレーをかけるといいでしょう。

Q 症状が出たらどう対応すればいいか。
A まず脱水にならないように、お茶などで小まめに水分を取ってください。吐いて水分が取れない場合は病院を受診した方がいいですが、水分も取れ元気な様子ならば家で様子を見てもいい。薬は整腸剤なら服用してもいいでしょう。下痢や嘔吐の症状が出ているときは学校などは休むことをお勧めします。
 ウイルスは症状が消えても1週間程度は便から排出されるので、十分な手洗いのほか、入浴はシャワーか家族の中で最後にしたり、タオル類は共用しないなど二次感染の防止にも注意してほしい。

Q 感染対策で心掛けておきたいことは。
A 普段から手洗いをこまめに行い、二次感染を防ぐために吐しゃ物などの処理に気を付ける。乳幼児は脱水を起こしやすいので下痢が続くようなら病院を受診してください。

*感染対策のポイント
・手洗いを励行する
・加熱が必要な食べ物は十分熱を加えて調理する
・消毒には塩素系漂白剤を薄めて使うとよい
・二次感染を防ぐためタオルの共用などを避け、吐しゃ物の処理は使い捨ての手袋などを使い迅速にする
・症状が出たら脱水を防ぐため小まめに水分を取る

【北海道新聞社許諾 D-1012-1106-00007071】
掲載記事は、下記PDFをご覧ください。
  • 経営企画課広報
  • 発行日:2010年12月15日

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