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冬に流行のピーク RSウイルス感染症

医学部小児科学講座の堤裕幸教授が取材協力した「RSウイルス感染症」に関する記事が北海道新聞に掲載されました

北海道新聞掲載記事
(北海道新聞掲載記事内容)2010/10/28, 北海道新聞朝刊全道, 13ページ

冬に流行のピーク RSウイルス感染症*手洗い、消毒で予防を*乳幼児は重症化も*
きょうだいの健康管理大切

冬が近づくとともに流行し始める呼吸器疾患「RSウイルス感染症」。インフルエンザに比べ、あまり知られていないが、乳幼児がかかると風邪のような症状から細気管支炎などに進むことがあり、入院が必要なほど重症化するケースもある。こまめな手洗いなどの予防に努め、症状が出たらすみやかに受診したい。
(西村章)

「今年も例年同様、秋口からRSウイルス感染症の子供が受診するようになってきた」と元町こどもクリニック(札幌市東区)の宇加江(うかえ)進院長。RSウイルス感染症は毎年10、11月ごろから急増し、冬に流行のピークを迎える病気だ。
札医大医学部小児科学講座の堤裕幸教授によると、RSウイルスには、生後1歳までに半数以上、2歳までにほぼ100%が感染する。その後も生涯にわたって再感染を繰り返す。
感染しても、大人や年長児は軽い鼻風邪程度の症状ですむことが多いが、初めてRSウイルスに感染した乳幼児の場合は「30~40%が細気管支炎や気管支炎、肺炎などを発症し、1~3%が重症化して入院が必要となる」(堤教授)という。特に心臓や肺に疾患のある子や早産児、生後6カ月未満の乳児は重症化しやすい。

RSウイルスは、患者の唾液(だえき)や鼻水、たんが飛び散ったり、それらが付着した手に接触するなどして感染する。4~5日の潜伏期間を経て、せきや鼻水、発熱など風邪のような症状が出る。
これらは1週間程度で治る場合が多いが、一部は細気管支炎などを起こし、ゼーゼーと呼吸したり(喘鳴(ぜんめい))、呼吸が浅くなって呼吸の回数が増えたりするなどの症状が出る。生後1カ月未満の新生児は無呼吸を起こすこともある。
堤教授は「もし、こうした細気管支炎の症状や、無呼吸が表れた場合はすぐに医療機関へ」と注意を促す。

治療はあくまで対症療法が中心。細気管支炎や肺炎には点滴や酸素投与などが行われる。特効薬はないが、流行期間中に月1回筋肉注射することで、重症化を防ぐ効果のある「パリビズマブ」という薬もある。早産児や、肺や心臓に疾患を持つ乳幼児らに限って保険が適用される。
感染を防ぐのに有効なのは「流水でよく手を洗うこと」と堤教授。ウイルスは体外に排出されても長時間、感染する力を持ち続ける。乳幼児の身の回りのものはアルコールティッシュでこまめに消毒するなど気を配ろう。
また乳幼児は、親やきょうだいから感染することが多い。予防のためにきょうだいの健康管理も大切だ。

では、どんな症状が出たら医療機関を受診すべきか。宇加江院長は「喘鳴やせき、鼻のぐずぐずがあり、乳児ならおっぱいの飲みが悪くなる、幼児なら水分が取れなくなったり、夜に眠れなくなるなどの症状があれば、時間外でも受診を」と話している。

【北海道新聞社許諾 D-1010-1104-00006939】

掲載記事は、下記PDFをご覧ください。

  • 経営企画課広報
  • 発行日:2010年10月28日

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