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北海道新聞掲載 ~チック症 周囲の理解を~

附属病院小児科須見医師が取材協力をした「チック症」に関する記事が北海道新聞に掲載されました(10月8日掲載)

北海道新聞掲載記事
本学附属病院小児科の須見よし乃医師による「チック症」に関する記事が10月8日の北海道新聞で紹介されました。

(北海道新聞掲載記事内容)2010/10/08, 北海道新聞朝刊全道, 16ページ

首をひねったり頻繁にまばたき…*チック症 周囲の理解を*
3~10歳ごろに発症 多くは一過性「見守って」

 子供が何度も首をひねったり、鼻をならしたりして止まらない-。
これは癖ではなく、「チック症」と呼ばれる神経疾患かもしれない。
特定のしぐさが無意識に繰り返され、他人から指摘を受けてもやめられない。
経過を見守れば、短期間でしぐさが自然に消えることも多いが、長期化して投薬治療が必要になる場合もある。専門医に病気の特徴と対応策を聞いた。

 症状には運動チックと音声チックの2種類がある。運動チックは頻繁にまばたきしたり、口をゆがめたりする。
音声チックではせき払いをしたり、「あ、あ」などと声が出たりする。
 児童の精神発達を専門とする札幌医大付属病院小児科の須見よし乃医師によると、主に3~10歳ごろに発症する。
子供の1割以上が体験するとの調査報告もあり、特に男児に多い。
 チック症は、脳の中で情報を伝える神経伝達物質のバランスが崩れることなどが原因とみられている。
かつて指摘されたようにストレスをきっかけに発症するとは限らず、脳の発達段階で発症することもある。
須見医師は「アレルギーのように先天的になりやすい体質があり、母親の育て方が根本的な問題ではない」と指摘する。

 札幌市内の会社員(38)は、長男(6)が首を頻繁に傾けたり、口元をゆがめるようになり、癖だと思って「やめなさい」と注意したが、ひどくなるばかりだった。
 もしチック症ならば、しぐさを「やめなさい」「みっともない」などと注意すると、ストレスを感じて症状が悪化しやすいので注意が必要だ。学校よりも自宅で症状が目立つこともあるが、須見医師は「テレビを見ている時のようにリラックスしている時にも、よく見受けられる。特に指摘せずに温かく見守るのがいい」と助言する。

 チック症は1年以内に自然と消えることが多い。ただ「運動」と「音声」のどちらかの症状が1年以上続けば、慢性チックと呼ばれる。さらに「運動」と「音声」の両方の症状が1年以上続くと、「トゥレット症候群」と診断される。
 慢性チックやトゥレット症候群は同時期に複数の症状が表れることも珍しくない。症状が悪化して、物をけったり飛び跳ねたり、「バカ」などと汚い言葉を意識せずに言ったりすることもある。
 日常生活に支障を来すようになれば、投薬で症状を和らげることも選択肢になる。須見医師は「症状が悪化すれば周囲の誤解を受けやすくなるので、学校などの理解も必要になる」と訴えている。

*チック症の症状
運動チック
 初期症状   まばたき・首振り・顔をしかめる・肩をすくめる・口をゆがめる
 症状が複雑化 顔の表情を変える・物に触る・物をける・飛び跳ねる
音声チック
 初期症状   「あ、あ」などの発声・せき払い・鼻ならし・うなる
 症状が複雑化 「バカ」などの汚い言葉が出る・他人や自分の言葉を繰り返す

【北海道新聞社許諾 D1010-1104-00006872】

※掲載記事は下記PDFをご覧ください。
  • 経営企画課広報
  • 発行日:2010年10月18日

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