札幌医科大学医学部 腫瘍内科学講座、血液内科学
   Department of Medical Oncology, Department of Hematology


診療チーム


当科は当院における腫瘍内科、血液内科の分野を担っている。外来や入院などにおける診療は、消化管、肝、胆膵、オンコロジー、血液と、専門化のチームによって担当されている。それぞれのチームは、いわゆる標準的な治療法、分子標的薬や新規抗がん剤などはもとより、自主臨床試験としてより先進的な医療を積極的に提供している。

チーム編成

消化管 チーム 肝・胆・膵 チーム オンコロジーチーム 血液チーム 診療医

大沼啓之 助教

平川昌宏 助教

 

 

宮西浩嗣 准教授

河野豊 兼任助教

吉田真誠 助教

田中信悟 助教

高田弘一 講師

村瀬和幸 助教

小船雅義 准教授

井山諭 助教

池田博 助教

菊地尚平 助教

舘越鮎美 助教

 

松野鉄平 診療医
井畑壮詞 診療医
石川和真 診療医
池田裕貴 診療医
須釜佑介 診療医
坂本拡基 診療医
中村元 診療医
三浦翔吾 診療医
藤田千紗 診療医

  診療医は各チームをローテーションで回ります



 

消化管チーム

 

 

消化管グループの入院数は年間400-450名で,食道癌,胃癌,大腸癌等悪性腫瘍症例が多いのが特徴です.食道癌に対してはDocetaxel,Nedaplatin,5-FU,三剤併用療法(DNF)を基盤としたを行っています.根治的化学放射線療法(DNF-R)にて完全緩解割合82%,生存期間中央値41か月と極めて良好な成績が得られております(Int J Radiat Oncol Biol Phys 2015).切除不能胃癌に対しては,DocetaxelとCDDPとTS-1併用化学療法(DCS療法)を開発し,高い奏効率(87%)と多くの治癒切除例が得られ,治癒を目指せるレジメとして高い評価を得ています.大腸癌に対しては,臨床試験としてXELOXIRI+Bevacizumabまたは+Cetuximab療法を考案し,を目指す取り組みを始めています.上部下部内視鏡検査は年間2100-2500件であり,その他ダブルバルーン小腸内視鏡やカプセル内視鏡(各38例,60例 2015年)を用いた小腸疾患の検査・治療を積極的に行っています(Digestive Endoscopy 2010, Endoscopy 2009).カプセル内視鏡については,新たな前処置法の検討や,FICEによる画像強調の有効性の検討を進めています(EIO 2014).消化管癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)も多数行っています.また,難治性放射線性直腸炎に対するアルゴンプラズマ焼灼治療では多くの症例を集積し良好な結果を得ています(Gastrointest Endosc 2010).

 

肝・胆・膵チーム(肝臓領域)

 

 

肝胆膵チームの肝領域は、肝腫瘍(2015年度入院者数106人)、肝炎(同26人)、肝硬変症や門脈圧亢進症(同41人)の診断と治療を担当しています。
肝癌の治療では、内科的治療が困難な例に対しても造影超音波下の経皮的ラジオ波凝固療法(RFA)、腹腔鏡下ラジオ波凝固療法、新たな肝動注化学療法(奏効率76%; high dose CDDPと5-FUを併用したHAICの第I,II相試験を進行中です。
肝動脈亜区域塞栓術などの、より確実に腫瘍制御が得られる方法を積極的に施行しています。門脈圧亢進症に対しては内視鏡的治療は勿論のこと、血管造影手技を用いた治療(B-RTO、PTOやPSEなど)を病態にあわせて選択しています。

 

肝・胆・膵チーム(胆膵領域)

 

 

我々は胆膵(胆道と膵)疾患に特化して診療をしています。癌を扱うことが多く、術前診断から切除不能症例の化学療法・放射線化学療法まで行っています。多施設共同で臨床試験を計画し、新たなエビデンスの創出を目標に診療を行っています。2015年度に新規で診断・治療した膵癌は31件、胆道癌は12件です。
また、胆膵領域では内視鏡を用いた精査・治療法が急激に発展してきており、手技や処置具が多彩です。常に知識をup dateし、精度が高くて安全な検査・処置を目指して、日々研鑚を積んでいます。最近はInterventional EUS(超音波内視鏡下胆管ドレナージや膵嚢胞ドレナージ、感染性膵壊死に対する内視鏡的ネクロゼクトミーなど)を行う機会が増加してきています。経皮処置や開腹手術は患者さんの生活の質を落とすことがありますが、Interventional EUSによりこれらの処置を回避することができますので、良い治療法だと実感しています。
2015年度の胆膵内視鏡処置実績は下記の通りです。
 ERCP:145件 EUS:81件 EUS-FNA:99件 Interventional EUS:18件
これからも胆膵疾患の手技はまだまだ発展していく分野です。大変やりがいのある分野ですので、ご興味のある方は是非ご一報ください。

 

血液チーム

 

 

血液・腫瘍疾患の入院患者数は常に25人を超えており、年間延べ入院患者数は160人ほどである。特発性造血障害調査研究班および日本成人白血病研究グループ(JALSG)の参加施設として、標準的な診断および治療を施行することはもとより、慢性骨髄性白血病に関しては種々の第二世代チロシンキナーゼ阻害剤、悪性リンパ腫に対するリツキシマブおよびイブリツモマブ(ゼバリン)、多発性骨髄腫に対するプロテアソーム阻害剤(カルフィルゾニブなど)、免疫調節薬(ポマリドマイドなど)およびHDAC阻害剤(パノビノスタット)、骨髄異形成症候群に対するアザシチジン、ダルベポエチンおよび鉄キレート療法(デフェラシロックス)、難治性慢性リンパ性白血病に対するオファツムマブ、治療抵抗性急性骨髄性白血病に対するゲムツズマブオゾガマイシン(マイロターグ)などの分子標的療法も積極的に導入している。同時に、年間20症例程の造血幹細胞移植をおこなっているが、UVB照射による制御性T細胞誘導によるGVHD予防法を導入することで、極めて良好な移植成績が得られている。

 

オンコロジーチーム

 

 

オンコロジーチームの担当は全ての臓器領域にまたがる腫瘍である。このため、他科と協力しあい特に整形領域の骨軟部腫瘍、耳鼻科領域の腫瘍、泌尿器科領域で自家末梢血幹細胞移植を要する腫瘍、口腔腫瘍および原発不明癌を担当している。治療の中心は化学療法であり肉腫に対するアドリアシンとイホマイドを使用したAI療法や原発不明癌に対するカルボプラチン+パクリタキセル療法などを行っている。そしてまた近年急激に適応が広がって来ている各種分子標的薬(悪性軟部腫瘍に対するパゾパニブ塩酸塩、トラベクテジン、エリブリンや甲状腺癌に対するソラフェニブ、頭頸部癌に対するセツキシマブなど)も積極的に行っている。

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