札幌医科大学医学部 内科学第四講座
    当教室は腫瘍内科、血液内科を柱として臨床・研究に取り組んでいます

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研究紹介


当科では腫瘍学,血液病学を中心に,臨床と関連のある分野を主として研究が行われています。

これまでに,国内外から多くの訪問研究員が当科を訪れています。
北海道教育大学札幌分校家政科より、山田正二教授、京都府立医科大学より、藤原 斎先生、 北海道医療大学より、奥村一彦先生(歯学部口腔外科第一講座 講師)、田中真樹先生(咬合・再建分野 助教)、萩野 司先生、 中村公則先生(北海道大学自然免疫研究室 特任助教)  中国より劉 応現先生、呂 躍教授、王 笑梅先生、呉 静先生が、当科を訪れています。

 

腫瘍学:
基礎研究として、腫瘍細胞が間質細胞と接着することにより、抗癌剤耐性を獲得することを明らかにした(Nature Med 2003, Mol Cancer Ther 2008)。また、細胞運動が亢進する際に、細胞内の活性酸素を介してPKCζおよびsmall G proteinが活性化することを見出した(J Cell Biol 2007)。これらの成果を癌の新たな制御法に応用すべく研究中である。遺伝子治療の基礎的検討(Mol Ther. 10, 2004; Mol Ther. 5, 2002; Gene Ther. 8, 2001; FASEB J. 14, 2000),ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤とp53遺伝子治療との併用療法の開発(Cancer Biol Ther. 4, 2005; Cancer Res. 15, 2003)に関する検討をおこなっている。この他、H-フェリチン遺伝子の点突然変異が原因で、細胞内鉄蓄積が生じることを世界で初めて見出した(Am J Hum Genet 2001)。この遺伝子変異は発癌と関連するが、過剰な鉄によって惹起されたラジカルによりDNA傷害が生じていることを明らかとした。また、DNA修復遺伝子の一塩基多型が発癌と強い関連があることを見出し研究中である。
その他、臨床研究として、当科で開発したDCS療法の治療効果と至的セカンドラインの化学療法の検討、interventionl thrapyを併用した膵がん・胆管がんの治療、食道がんに対する化学放射線療法についての検討をしている。

フェリチンH-subunit mRNAにおける+A49U点突然変異
   

血液病学:
基礎研究では、これまで不可能であったヒト骨髄支持細胞および間葉系幹細胞の大量培養に成功し、造血幹細胞と赤芽球の大量産生系の確立に成功した(Blood 2003, Exp Hematol 2006)。さらに最近、ヘモグロビン合成のために赤芽球内に取り込まれた鉄が毒性を発揮しないように、トランスフェリンレセプターの発現が厳密に調節される分子機構を明らかにした(Exp Hematol 2007)。また、骨髄間質細胞由来の液性因子は、造血幹細胞におけるケモカインレセプターの発現を増強して、骨髄への遊走能を亢進させることを明らかとした(Exp Hematol 2008)。この成果を効率的な骨髄移植法に応用すべく研究中である。この他、生体内でHedgehogシグナルを増強すると、造血幹細胞・Tリンパ球の分化および増殖が抑制されることを明らかとした(Blood 2004, Stem Cells 2008)。さらに、当科で開発したPP2Aサブユニットのノックアウトマウスを用いて、免疫能や腫瘍形成性などに関し検討中である。臨床研究では骨髄異形成症候群・再生不良性貧血において鉄過剰症が予後増悪因子となるかレトロスペクティブおよびプロスペクティブな解析をおこなっている。また、骨髄移植における消化管粘膜障害の予防に関する研究をおこなっている。

 

骨髄間質細胞の下に潜り込んで増殖する造血幹細胞
   

 

主な研究分野は下記のとおりです。

1  酸化的DNA傷害修復酵素機能が発癌におよぼす影響の 検討
2  造血不全症における予後因子としての鉄代謝因子マーカーの解析
3  TGF−βのシグナル伝達機能と疾病に関する研究
4  造血幹細胞を指標とした再生不良性貧血を誘導する因子の同定の試み
5  C型慢性肝炎における鉄過剰蓄積機構の解明
6  NASHにおける鉄過剰蓄積機構の解明
7  治癒切除不能肝癌に対する新たな動注化学療法
8  新規鉄代謝関連蛋白を分子標的とした白血病の治療法の確立
9  癌に対する分子標的療法に関する基礎的研究
10 8-OHdGが損傷する遺伝子群と損傷パターンの解析
11 白血病細胞における細胞死シグナルに関する研究
12 肝胆膵悪性腫瘍に対するInterventional therapy 
13 胃がんに対するDCS療法の臨床試験
14 進行大腸がんに対する化学療法に関する検討

 

所在地および連絡先

〒060−8543 札幌市中央区南1条西16丁目 札幌医科大学 第4内科教室
電話:011−611−2111(内線3254) FAX:011−612−7987
電子メール:ktakada☆sapmed.ac.jp(教室長:高田弘一)

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