研修プログラム

 消化器内科学講座では急性・慢性および良性・悪性問わず消化器に関するすべての疾患を扱っています.また地域医療においては消化器病のみならず,内科疾患全般に幅広く対応することが求められるため,primary care能力を有する内科医であり,かつ専門性の高い知識・技術を有した消化器内科医の育成に努めています.そのために卒後10年間をひとつの区切りとして,大学病院~地域基幹病院~地域関連病院を数年毎にローテーションし,さまざまな環境で臨床経験を積み臨床医としてのスキルアップをはかるとともに,日本内科学会をはじめとした各学会の専門医の取得,大学院への進学・医学博士の取得,を目標としています.

卒後キャリア形成モデルプラン

研修プログラム図
卒後3年目 : 大学病院
レジデントたちの生活

 消化管・肝胆膵の各診療チームをローテーションし,屋根瓦方式の指導体制のもと病棟業務・各検査業務を行うとともに,カンファレンスでのプレゼンテーションや学会発表,症例報告などの論文作成を積極的に行い,医師としての基本を身につけます.また,教授をはじめスタッフによる勉強会を毎週行っており,最新の医学知識の取得にも努めます.

卒後4~5年目 : 地域基幹病院 (教育関連病院)

 消化器内科医が6~8名程度在籍する施設で,指導医のバックアップのもと臨床の現場の最前線で活躍します.主な研修先として,市立釧路総合病院市立室蘭総合病院函館五稜郭病院小樽市立病院があげられます.なお,卒後5年目に大学院医学研究科 (博士課程) を受診し,卒後6年目より大学院生となります.

卒後6年目 : 道内各地の関連病院

 道内各地の関連病院で地域医療に貢献するとともに,これまで指導医のバックアップを受けていた状況から,一人前の医師として独り立ちする時期です.また,今後導入される新・内科専門医制度においてはこの年に総合内科専門医を取得することとなります.

卒後7年目 : 大学病院
来たれ大学院へ(大学院生活と進学へのススメ)

 後輩の指導にあたるとともに,アカデミックな環境で仕事をすることで臨床医としてさらなる成長が期待できます.また,大学院においては研究の準備をはじめることとなります.

卒後8~9年目 : 札幌市内の関連病院

 札幌市内の関連病院で半日臨床業務を行い,半日は大学で研究業務に従事し,医学博士取得をめざします.

卒後10年目以降

 各関連病院などで勤務するとともに,日本消化器病学会などサブスペシャリティ領域の専門医取得をめざします.また,希望に応じて国内留学や海外留学も可能となっています.

 

 キャリア形成についてはモデルプランを基本として,個人の希望・事情に最大限配慮するとともに,なるべく公平にキャリアが形成できるよう留意しています.女性の先生や特別枠の先生,早くから留学を希望される先生など,個別に対応しています.

 消化器内科学講座では年齢,性別や出身大学,これまでの研修施設など問わず,共に診療・研究を行う仲間を大募集しています.見学・相談はいつでも受け付けていますので,少しでも興味のある先生は気軽にご連絡ください.ぜひ,わたしたちと一緒に働きましょう!

消化器内科学講座 教室長  小野寺 馨

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