「北海道広域医療情報ネットワークシステムの整備」について

 

1趣旨

高齢化が急速に進展しているとともに、広域分散型社会である北海道において、高次医療機関所在地から離れている地方においても誰もが高次医療を受信できる機会を確保することが喫急の課題。

2現状と課題

(1)道央地域等都市部以外の地域においては、大学病院等の高次医療機関が不足。

(2)このため、高次医療機関所在地から離れている地域に住んでいる人が高次医療を受信するためには、多大な通院コストが必要。特に、冬期においては、積雪により遠方から容易に通院できないなどの問題があり、地方部住民の生活水準向上のためには、高次医療を受信できる機会の均等化が喫急の課題。

(3)一方、近年のIT革命の推進により、医用分野においてもMRI、CT、超音波等医療画像など医療情報のデジタル情報化が進展しており、情報技術の革新の成果の導入により、地方部における医療の高レベル化の実現が可能。

3目的と効果

本調査においては、近年急速に進展している大容量の通信ネットワークを積極的に活用し、各種医療画像の伝送と医療カンファレンスの実施、遠隔診療等高度な遠隔医療についての実証実験を行い、地域の医療機関において都市部と同様の高次医療を受けることを立証するとともに、その汎用性の確保のための方策を検討。

これにより、地域医療機関の医師が高次医療機関の医師のアドバイスを受けながら、実際に高次医療についての診断を行えることを実証。

4施策の融合化、連携の内容

医療を所管する厚生省と連携し、実験を行う際にその知見の提供を受けるとともに、本モデル事業の成果を厚生省に対してフィードバックする。