札幌医科大学のレディースクリニック

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市民公開講座Q&A

手術治療関連Q&A(5題)[北海道大学 工藤正尊医師回答]

Q多嚢胞性卵巣症候群で卵巣に穴をあけて排卵する機序を教えて下さい。

A

卵巣局所でのアンドロゲン産生が低下することで排卵が起こりやすくなると考えられています。

Q子宮内膜症の確定診断のため腹腔鏡をすすめられている。LH>FSHで多嚢胞性卵巣症候群の診断も受けています。排卵はきちっとありますが、それでも卵巣に穴をあける必要があるのでしょうか?

A

超音波検査,ホルモン検査などできちんと卵胞が発育し、LHサージ後に卵胞の縮小あるいは消失が確認されているのなら必ずしも必要ではないと考えます。

Q卵管の癒着を一度なおしても、再度癒着する場合がありますか?

A

もちろんあり得ます。ただ、腹腔鏡下での処置は開腹下での処置よりも再癒着が起こりにくいと考えられています。

Q子宮鏡で子宮内に去年と今年2回ポリープが見つかりました。出来やすい体質というのがあるのでしょうか?

A

ポリープがどうして発生するかはよく分かっておりません.不妊原因の1つに子宮内膜ポリープがあげられますが、実際どの位の大きさのものが着床の障害になるのかも分かっておりません。出来やすい体質もありえるかもしれませんが…

Q卵管形成術における副作用の発生頻度と程度、予後について教えて下さい。

A

卵管鏡下卵管形成術においては、副作用という言い方が適当かどうかは分かりませんが、手術後に約80~85%が開通しますが、一度開通しても再度閉塞する例も10%ぐらいあると考えられています。合併症としては卵管穿孔がありますが、卵管内癒着が強く瘢痕化している場合に多いです。しかし開腹手術などにつながることはほとんどありません。時期を変えて再度治療を試みることも出来ます。妊娠率は約30%程度です。