札幌医科大学のレディースクリニック

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婦人科部門Q&A

卵巣腫瘍についてQ&A(4題)

Q卵巣がんは発見が遅れるとよく言われます。どうしてですか?

A

卵巣は骨盤の奥深くにあり、多少の大きさでは症状が出ずらい。大きくなっても痛みという症状が出ずらいので、放って置かれやすいということがあると思います。多少太ったかなと思った程度でも、卵巣がんの場合もありますので、その他の症状、たとえば出血や下腹部痛、排尿、排便での不快感などがあれば、とくに閉経後には気軽に婦人科での検査を受けてみましょう。

Q卵巣が腫れていると言われました。どんなときに手術が必要なのでしょうか?

A

年齢にもよりますが、妊娠の可能性のある年齢では5-6cmにまで大きくなることもあります。閉経後ではありえないことですので、精密検査が必要です。CT,MRI,超音波、さらには腫瘍マーカーという血液検査をします。それで、異常所見があれば、総合的に判断して手術が必要かどうかを決めます。

Q卵巣腫瘍というのは、すべて悪性ですか?

A

卵巣腫瘍は卵巣が腫大しているものすべての総称です。つまりほとんどは良性の腫瘍で、一部が悪性腫瘍つまり、ガンということになります。さらに卵巣腫瘍では低悪性度群の腫瘍があります。ちょうど良性と悪性の中間のものと思っていいでしょう。さて、卵巣がんは実は一種類ではなく、幾つかの種類に分類できます。簡単に説明すると、上皮性腫瘍、性索間質性腫瘍、胚細胞腫瘍に分かれます。上皮性腫瘍が最も一般的なものです。胚細胞性腫瘍は若年者に多く見られます。

Q卵巣がんの治療法について教えて下さい。

A

卵巣がんの治療の基本は手術療法です。つまり初期のものでの進行している場合でも、とにかく初回手術で可能な限り腫瘍を切除して、残存腫瘍を少なくすることが重要です。その他の重要な治療法として抗がん剤を使った化学療法があります。卵巣がんは固形がん(血液以外のがん)の中でも非常に抗がん剤が効きやすいがんの一つです。そのため、抗がん剤の使用によりより高い治療効果が期待できます。放射線治療は日本ではあまり卵巣がんにはおこなわれてはいません。