札幌医科大学のレディースクリニック

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婦人科部門Q&A

子宮がん関連Q&A(13題)

Q子宮がん検診には入り口と、中との検診があると聞きましたが、どのようなものでしょうか?

A

子宮がんには子宮の入り口(子宮頸部)のがんと子宮の中(子宮体部)のがんの二種類あります。初めはヘラ状またはブラシ状の採取器具で細胞を擦り取ってきて細胞の検査(細胞診)をします。生理が無くなる前(閉経前)で不正な出血がない方では通常は子宮頸部のがん検診を、妊娠していてもいなくても年に最低1回受けられることが必要です。不正出血を繰り返す場合や閉経後では、両方を受けられるほうが良いでしょう。

Q妊娠初期の初診時に子宮がん検診をされましたが、本当に必要な検査なのでしょうか?

A

妊娠している場合には、週数が進むと共に子宮の入り口が軟らかくなり、腫大して行くので出血し易くなり、また診断しづらくなって行きます。このため妊娠診断の初診時に子宮がん検診を行うのが一番良いのです。

Q妊娠初期の初診時に子宮がん検診をされ、翌日に薄いピンク色のおりものがありましたが、流産の心配はないのでしょうか?

A

診察や子宮がん検診で、ごく少量の出血が生じることは良くあることです。量が減り、茶色になってきた場合には心配ありませんので自然に様子を見てください。

Q子宮頸部がんのスクリーニングを受け結果がクラス・aでしたが、がんの疑いがあるのでしょうか?

A

クラス・aは、今はがんがある可能性は極めて少なく、放って置くと将来的にがんになる病変(前がん病変)、中でもがん化とは関係無いと言われている軽度異形成上皮がある可能性があります。通常は3ヶ月毎に細胞採取による検査を行っていけば異常所見が消える可能性が高いと言われ、あまり心配の無い結果です。

Q子宮頸部がん検査の細胞診で結果がクラス・bでしたが、直ちに精密検査を受けるべきなのでしょうか?

A

検査を受けてから時間がたっていない場合には、出血や炎症などが残っているために正確な診断が出来ない場合があり、最低1ヶ月程度の期間をあけて精密検査を受けるほうが正確な診断を得られることが出来ます。

Q60歳以上の方で、よく出血したということで外来にこられます。私はがんでしょうか?

A

ほとんどは萎縮性膣炎であり、持続性の出血でなければ問題ありません。できるだけ年に一度はがん検診を受けましょう。

Qがん検診はなぜ毎年しなければならないのでしょうか?

A

数年間も異常なしであれば、2-3年毎でも問題ないということが認められつつあります。最近は明らかながんになる前に検診で極早期な0期で見つかる症例も多いのは明らかに検診の成果です。しかし、出血という症状があるのに、何ヶ月も病院に来ない人の中には見つかったときには進行がんという症例も多いのです。最低ラインとして年に1回はどこかで検診を受けるのをお勧めします。

Q婦人科のがん検診には、どんなものがあるのでしょうか?

A

子宮と卵巣が対象ですので、子宮がんと言えば、一般には子宮の出口(子宮頸部)のがんを言います。子宮の出口の表面をヘラでこするだけの簡単なものです。細胞診と言います。さらに子宮の中にもがんは出来ます。それを子宮体がんといいます。子宮の中から細胞を採取しますが、なかにブラシの小さいものを挿入しますので、痛みを伴なうのが問題です。最近は極細いものを使用していますのでかなり痛みは軽くなっていますので、安心して検診を行ってください。特に閉経後の出血にはこの検査は重要です。さらに卵巣の検診には超音波検査が有力です。膣内に細い端子を挿入して子宮や卵巣を極至近距離から検査でき、どこの婦人科でも最近は装備されています。さらに採血をして腫瘍マーカーの検査を行えば完璧です。

Q円錐切除術について詳しく教えてください。子宮がん検診の細胞診で疑陽性クラス・bと言われ、病理組識検査で子宮頸部高度異型成から上皮内がんと診断されました。担当医から円錐切除の必要があると説明を受けましたが、円錐切除とはどのようなものか詳しく教えてください。

A

円錐切除術は上皮内がん以上の病変がないか否かを確定するために行う手術です。病巣が小さいとか子宮頚管の中に病巣があって観察できないなどの理由で通常の組織検査では確定診断が難しい場合に行われます。また、上皮内がんの診断が確定していても子宮の温存を希望される方にも行われます。1~2週間の入院治療の後は一般の生活復帰が可能です。手術は一般に20から30分で済み、特に痛みはありませんが切除部の出血が完全に止血するまでの安静治療が目的です。

Q子宮がん検診について教えてください。45歳の主婦です。時々月経が不順になる以外特に症状もないのですが、最近友人が子宮がんであることが分かり自分も少し心配になり、婦人科検診を受けようかと思います。どのような検査をするのか教えてください。

A

一般に婦人科のがん検診というと子宮頚部がん検診のことを言いますが、閉経以後に子宮体部がんのリスクも上昇することから、閉経期の婦人には子宮体部がん検診も行います。どちらも子宮頚部あるいは体部から細胞を採取し顕微鏡で観察するのですが、細胞の採取は数分で終了します。また、子宮筋腫や卵巣嚢腫などが心配な場合、超音波によってそれらがないかどうかをチェックします。それも、ごく数分で終了します。

Qがん検診(細胞診)の結果で1型と2型では2型のほうが悪い(がんに近い)のでしょうか?

A

1型、2型とは、炎症や感染症(カンジダ・トリコモナス・ヒトパピローマウイルスなど)の有無によって区別されるものであり、1型、2型ともに異型細胞や悪性所見は認められず、正常(良性)と判定します。

Q子宮がんが増えているって本当ですか?

A

子宮がんには子宮頸がんと子宮体がんとがあります。治療法や性質も異なるため全く別の2種類のがんと考えたほうが良いでしょう。一般的に子宮がん集団検診では頸がんの検査をしています。最近は体がんの検診をしているところもありますがまちまちです。はっきりしなければ確認することをお勧めします。近年子宮体がんは増加する傾向にあります。発症の多くは閉経後で、不正出血などで気付くことが多いようです。子宮頸がんの最近の特徴は、若い年齢層に増加傾向がいることです。これはいろいろな理由によりますが、性行為により感染するパピローマウィルスが重要な原因の一つと考えられています。

Q細胞診の1~5型と、進行期の0~4の違いがよく判りません。

A

細胞診は、がんや異型細胞が存在するか否かを目的として行われる、スクリーニング検査です。1と2は良性、3は異型細胞(前がん病変)の存在が疑われ、4・5はがんの存在が疑われます。疑われるというのは、細胞診はあくまでも推定診断であるという事で、確定診断は組織診で行われます。組織診で、がんの存在が明らかになった時、そのがんがどこまで広がっているかを表すのが、進行期です。この場合、数字が大きくなるほど、がんが全身に広がっている(進行している)ことを意味します。