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地域医療研修体験談

我妻康平 研修医(2年目)むかわ町国民健康保険穂別診療所(平成24年10月)

穂別診療所での地域研修を終えて

むかわ町国民健康保険穂別診療所での研修は、地方中核病院や大学病院とは違った側面で医療を見直すことができた1ヵ月でした。
穂別診療所は19床の有床診療所で3名の医師が常勤しています。地域包括支援センター、保健・福祉課に保健師、栄養士が常勤しており、介護保険関係、乳幼児検診、生活習慣病検診、職場検診、インフルエンザワクチン接種、出前講座(健康教室)などを協力して行っています。医療・保健・福祉がより連携を取りやすいようにすべての職員がワンフロアーにいるのが特徴です。福祉施設とも連携をとっており、特別養護老人ホームの回診を行っています。また、学生実習や研修医の地域医療研修などを毎年数多く受け入れています。
研修は外来診療や訪問診療、特養での回診を主に行い、その他に予防接種・健康診断などの地域住民を対象にした医療、介護施設での実習、地域住民への健康教育などを体験させていただきました。
外来では、①上気道炎やその鑑別疾患(肺炎、喘息など)、②高血圧・糖尿病などのフォロー、③フォロー中の患者さんの新規の症状などを診ることができました。外来ではその場で決断をしないといけないこと、患者さんがまだ検査・治療をする心構えになっていない場合があることなど、これまでの病棟研修とは違った難しさがありました。また、限られた時間・医療資源の中で診療することから、検査よりも問診・身体診察を重視することができました。夜間の救急外来とは違い、次回受診日、症状が続いた場合の鑑別疾患、他院への紹介などの診療計画を立てることも勉強になりました。そして、上気道炎やその鑑別疾患を、症状や身体所見、経過など様々な視点から考えることを教えていただきました。
病院の患者さんは、医者にとっては日常ですが、患者さんにとっては非日常です。病院での診察だけでは、患者さんが多くの時間を過ごしている自宅での様子を把握するのが難しいですが、訪問診療では、①家庭環境・住宅状況・経済状況、②自宅で困っている点、③家族の介護力、などを実際にみることができ、病院の外に目を向ける重要さを感じました。穂別診療所では医療・保健・福祉など様々な面で患者さんに関わっていました。病気のときはもちろんのこと、予防や健診などで健康のときも関わっていくこと、「○○病の患者さん」ではなく「□□さんが○○病に罹った」という捉え方をしていることなど、地域医療は人生を通じて関わっていく医療だと改めて感じました。患者さんにとって何がベストかは、育ってきた環境・現在の生活状況などで一人一人違っており、医者が向き合う相手は病気ではなく、人間だということを改めて考えさせられました。所長の一木先生の「患者さんにとって少しお節介なぐらいが丁度良い」という言葉が記憶に残っています。
最後になりましたが、日常診療でお忙しい中熱心に指導してくださった先生方を始め、研修を快く引き受けてくださった診療所や介護施設の皆さん、住民の皆さん、1ヶ月間、本当にありがとうございました。穂別診療所で学んだことを今後活かしていこうと思います。
 
    • 鵡川町の位置
    • 診察室にて
      診察室での一コマ

藤倉舞 研修医(2年目)松前町立松前病院(平成24年11月)

地域医療研修の感想

身体診察や感染症、救急walk-inの初療等プライマリ・ケアについて学ぶことができ、大学病院の研修では得難い経験だったと思います。
これまでの研修ではともすると高度機器に頼りがちであり、身体診察をおろそかにしていたことを実感し、基本に立ち返ることができました。
また患者様の生活背景について把握し、退院後の生活をも視野に入れたきめ細かな医療を提供することは、高齢化社会においてますます求められていると感じました。患者様との距離の近さが地域医療の魅力の一つであることを実感した一か月間でした。  
病院写真

松前町立松前病院

最終更新日:2012年12月04日




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