第36回日本クラミジア研究会学術集会
  ご挨拶

第36回日本クラミジア研究会学術集会開催にあたって

  謹啓、時下、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
36回日本クラミジア研究会学術集会を開催するにあたりまして、ご挨拶を申し上げます。
 日本クラミジア研究会の学術集会は、昭和58年に第1回が開催され、本学術集会で36回目を迎えます。このうち、札幌市での開催は、第2回、第16回、第17回、第28回(札幌市と江別市)、第31回となっており、私が主催をさせていただきますのは第31回以来ということになります。
 クラミジア研究は、注目される感染症が増加してきていることもあり、研究者も限られてきており、「盛んに」研究されているとは言い難い状況です。しかし、実際に、性器クラミジア感染症は、罹患率が未だ高いままであり、妊婦の感染も深刻な問題です。近年、梅毒の急激な報告数の増加が取りざたされていますが、性器クラミジア感染症の報告数はそれを大きく上回っています。決して、解決された感染症ではないのです。さらに、C. psittaciと妊婦との関係など、新しい事例も報告されてきています。その意味では、この日本クラミジア研究会での討議は、そのような問題点を深く掘り下げ、研究課題を発信していうことが出来る貴重な学術的な場といえると思います。
 本学術集会では、基礎研究、そして、臨床研究をバランスよく配し、会員以外の方にもより深くクラミジアについて知っていただけるよう努めてまいります。
 是非、爽やかな北国の晩夏を楽しみながら、クラミジアというコアな世界に浸っていただければと願いつつ、皆様の学術大会へのご参加をお待ちしております。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。

                                                              謹白
                                                2018年 1月吉日




第36回日本クラミジア研究会学術集会
                    大会長  髙橋  聡
 
(札幌医科大学 医学部 感染制御・臨床検査医学講座)
 


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